農水相交代劇を巡る報道に関心
「新聞オーディエンス調査365」25年5月度調査結果を発表
日本新聞協会広告委員会は6月27日、ウェブ調査「新聞オーディエンス調査365」の2025年5月度調査結果を発表しました。
この調査は、新聞などメディアへの毎日の接触状況の変化と関心を集めたニュースについて分析しています。あわせて印象に残った新聞広告を、選択式ではなく自由に回答してもらう純粋想起で毎日尋ね、上位に挙げられた広告を紙面ビジュアルとともに紹介しています。全国の18歳以上69歳以下の300人を対象に、新聞、テレビ、インターネットのメディア別に調べ、月ごとにデーリーの接触傾向を発表しています。
この調査では、紙の新聞だけでなく、電子版、オンライン版、ニュースサイトなど新聞社が発信する情報を含めて「新聞」と集計しています。なお、テレビ、インターネットについても同様の集計です。
◇農相人事に注目集まる
新聞や新聞社が発信する情報への接触が最も高まったのは、以下の3日でした。
①5月20日(農相発言に首相が厳重注意)
18日の講演で「コメは買ったことがない」などと発言した江藤拓農林水産相(当時)に、石破首相が厳重注意したことが報じられ、読者の関心を引きました。7月に控える参院選への影響に興味を持つ読者もいました。
石破首相が前日20日、江藤農水相(当時)を更迭し、小泉進次郎氏を後任に据える方針を固めた報道に注目が集まりました。
深刻化する皇族の減少を巡り読売新聞が4項目の提言を発表し、読者の目を引きました。
◇記念日に関連した広告に注目
この調査では、「印象に残った新聞広告」を尋ねています。「母の日」や企業の周年記念など、特定の日に関連した広告に注目が集まりました。特に、以下の広告を純粋想起で挙げる読者が多くいました。

◇2025年5月のメディア別接触傾向

①5月20日(農相発言に首相が厳重注意)
②5月21日(新農相に小泉進次郎氏)
③5月15日(読売が皇統の安定継承について提言)


◆日本新聞協会について
新聞・通信・放送119社で構成する一般社団法人。会長は中村史郎(なかむら・しろう/朝日新聞社代表取締役会長)。
◆日本新聞協会広告委員会について
日本新聞協会会員新聞社の広告・営業局長63社63人で構成。委員長は隅浩一郎(すみ・こういちろう/日本経済新聞社常務執行役員メディアビジネス担当)。
◆新聞オーディエンス調査365について
月1回以上新聞を読んでいる18歳以上69歳以下の計300人を対象に、普段と比べてメディアによく接したかどうかを毎日尋ねるウェブ調査です。毎月のトピックスを翌月下旬に発表しています。2017年10月1日から19年9月30日まで実施し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うメディア接触状況の変化を調べるため、20年6月より調査を再開しました。新聞、テレビ、インターネットのメディア別に、当該月平均と比較したデーリーの接触状況を公表します。事件や事故、政治・経済の状況に加え、大きなイベントや正月など消費行動にもつながる各種タイミングでのメディア接触、季節変動などを観測します。
〈この件に関する問い合わせ先〉
日本新聞協会 広告部広告担当
メール:koukoku@pressnet.or.jp
以 上