<広告の狙い・内容>
2018年3月末で廃線となったJR三江線(広島県三次市~島根県江津市、延長108キロ)の歩みと沿線地域の思いを記念にとどめようと、廃線約半月前にラッピング紙面を企画。完全見開きのカバー面は桜並木の中、また江の川沿いを走る列車の2種類をデザインとし、スプリットラン印刷によって定期購読者にはどちらか1種類のデザイン紙面が届く仕掛けとしました。カバー面には沿線の支局の協力を得て、延長距離にちなみ住民108人の笑顔の写真を掲載。中面には鉄道ファンとして知られる俳優の六角精児さんのインタビュー記事のほか三江線の歴史を紹介し、96の協賛社・団体名で囲みました。
さらに別刷り特集として同紙面を1万部増刷。沿線自治体主催のさよならイベント等に山陰中央新報社の社員が参加し、住民とともに紙面を掲げて列車を見送るなどして活用しました。山陰中央新報社の会員組織「さんさんクラブ」のSNS等でも情報を発信。
なお、3月27日付では同じスポンサーによる代替バスルートなどを紹介する紙面(記事10段、広告5段)も本紙で掲載しました。
<反響・効果>
3月15日付号は鉄道ファンや読者から、もう一種類の紙面がほしいとの問い合わせが多数あったほか、沿線自治体などが主催するお別れイベント等に合わせて会場で即売。廃線した後も記念の新聞がほしいとの問い合わせが多数寄せられるなど、新聞販売の面でも大きな反響がありました。
広告営業面では、大型クライアントのない地域ながら、地域の思いを可能な限り載せようと小口協賛を徹底し、普段は新聞出稿のない小売店や飲食業などからの協賛も獲得しました。地域貢献という観点から、関係自治体からの評価も総じて高く、地域に根差した新聞社としての媒体力を示すことができました。
広告主 |
連合96社 |
企画 |
山陰中央新報社 |
掲載紙 |
山陰中央 |
制作 |
D52、アイコン |
掲載日 |
2018/3/15 |
扱い |
山陰中央新報いわみ開発 |
スペース/回数/色 |
60段ラッピング/カラー |
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