[新聞社企画部門・新聞広告賞]6作品(会員名簿順、敬称略)
3.11大震災復興支援企画 みやぎ風プロジェクト
河北新報社 営業局
【受賞理由】
東日本大震災の被災地が抱える風評被害の解決に向け、食材王国みやぎの食材の魅力と安全を生産者に寄り添い発信した。再生に向けて前進する生産者の姿、生産者を応援する広告主企業・団体の取り組みをていねいに紹介して読者の共感を得た。テレビCMや首都圏などでの広告掲載、冊子配布など、多様な手法で広域での浸透を図り、大きな反響を呼んだ。官民あげての共同プロジェクトは、復興への追い風となり県民に勇気を与え、被災地の新聞社による使命感あふれる秀逸な企画として高く評価された。
「広告事例」掲載ページ
宇都宮餃子消費量日本一奪還プロジェクト
下野新聞社 営業局
【受賞理由】
宇都宮市の「餃子購入額日本一」奪還を地元紙として応援し、広告企画として展開した。東日本大震災の影響を受け、15年間守り続けた日本一の座を明け渡したことを契機に、行政・企業・団体がひとつになって「宇都宮市餃子消費量日本一奪還推進委員会」を発足、同委員会のプロジェクトに足並みをそろえ、奪還までの軌跡をシリーズで伝えた。ソーシャルネットワークへの展開や、高校生参加の店頭キャラバンなどを通じ若年層への浸透を図ったほか、観光協会などと連携したイベントで、大きな反響を呼び、新規広告主の開拓など広告営業でも成果を上げた。奪還当日の号外発行まで同時進行していく臨場感をもった展開と、地域の活性化を果たした新聞社の総合力が高く評価された。
信濃毎日新聞創刊140周年記念『家族のはなし』
信濃毎日新聞社 広告局
【受賞理由】
パラパラ漫画と読者から寄せられた家族のエピソードを載せ、11月17日の「家族の日」に別刷り特集「家族のはなし」を発行し、家族の大切さを見つめ直す機会を広く提供した。二連版の紙面に、7月6日から連日掲載された突き出し広告を貼ると140字のメッセージができあがるよう仕掛け、別刷り特集への読者の期待感を高めた。同紙に掲載された地元出身のお笑い芸人・鉄拳さんによるパラパラ漫画「家族のはなし」は感動的な作品として話題となり、全1918コマを無料動画サイトで公開したアニメーション版は、3か月で66万回以上のアクセスを記録するなど反響を呼んだ。テレビ番組やウェブで数多く取り上げられ、協賛企業・団体に大きな広告効果をもたらした。新聞の特性を生かして読者を巻き込み、パラパラ漫画との異色の組み合わせで、多くの共感を呼んだ企画として高く評価された。
REAL 舞 HIROSHIMA ~地元紙による伝統芸能の保存と伝承~
中国新聞社 広告局、事業情報センター
【受賞理由】
郷土が誇る「祭り」や「舞・踊り」を広く知ってもらい、伝統文化の継承・発展を目指すため、県内九つの祭りを紹介した。地元の文化を支えたいと願う企業・団体の協賛を得て、広告企画として展開。AR(拡張現実)技術を利用し、スマートフォンをかざすと紙面に掲載された踊り手の写真が動き出し、おはやしの音も鳴り読者の関心を高めた。ウェブやケーブルテレビとの連動で、紹介したお祭りは従来の1.5~2倍の来場者を集めた。約172万人が来場したイベント「フラワーフェスティバル」の会場でも演舞を披露した。高齢化で存続が危ぶまれていた各祭り団体への強力な後押しとなるとともに、新聞を中心とした多面的な展開で郷土芸能の魅力を最大限に発信した企画として高く評価された。
【受賞理由】
読者が応募した家族写真のアイデアをもとにプロカメラマンが「夢の一枚」として撮影し、「父の日」や「いい夫婦の日」など家族にまつわる記念日に掲載した。野球場での胴上げ、飛行機のタラップでの結婚式、アイドルとの共演など、通常、撮影不可能な場所でも企業等の協力を得て“わがまま”な夢をかなえた。家族撮影会をメーンにしたイベントには1000人以上が来場し、撮影した家族写真の一部を、新聞の機動性を生かし、リアルタイムアドとして翌11月17日「家族の日」の朝刊に掲載した。世帯メディアである新聞の存在感を発揮し、写真が掲載された家族だけでなく、読者も笑顔になる好企画として高く評価された。
AICHI SAFETY ACTION
朝日新聞名古屋本社 広告部
中日新聞社 広告局
中部経済新聞社 広告部
日本経済新聞名古屋支社 クロスメディア営業部
毎日新聞中部本社 広告部
読売新聞中部支社 広告部
【受賞理由】
2012年、交通事故死者数が10年連続ワースト1を記録した愛知県の危機的状況に目を向け、メディアの垣根を越えて交通事故を減らす活動を展開した。県内のさまざまな交通事故データや事例を示し、事故を未然に防ぐことを目的に、6紙ごとに異なる独創的な表現で2度にわたり同日一斉掲載し、約350万世帯という大きなスケールでメッセージを発信した。ラジオCM、屋外広告の展開、親子交通安全教室など立体的なプロモーション活動を通じ、車の運転に対する県民の意識・行動の変化を促し、交通事故死者数の大幅な減少に貢献した。行政、県警も巻き込み、多くの地元企業の賛同を得て社会的な課題の解決に寄与した企画として高く評価された。
「広告事例」掲載ページ
「広告事例」掲載ページ