<広告の狙い・内容>
福井県の認知度は全国でも高くなく、2024年春の北陸新幹線福井・敦賀開業に向けて、特に首都圏における福井県に対する認知度向上およびファンの拡大を図ることが急務です。
このため、福井県では首都圏の在住者に対し、インパクトがあり、楽しいプロモーションを展開したいと考えていました。その時に、東京新聞が2001年から連続して企画している4月1日の「エイプリルフール」企画・広告を紹介され、読者は首都圏在住者でターゲティングできること、これまでの福井県のPRとは違う角度から魅力を発信できるのではないかということから、この企画への広告掲出は都道府県としては初めてということもあり、様々な反響を想定しながらも、思い切って実施を決定しました。
内容としては、星座の「かに座」のつめ辺りに、新たな星が存在するのではという情報のもと、福井県が衛星を打ち上げて、これを確認するというものです。新たな星は越前がにの代名詞の黄色のタグがある場所に位置し、存在が確認できれば「かに座」が「越前がに座」に名称変更を行うとしました。
12星座の一つである「かに座」を取り上げることで世の中の1/12の方が一気に福井のファンになっていただける期待もしました。
広告掲出内容の検討にあたっては、福井県の「本物」にこだわりました。①冬の味覚の王者「越前がに」、②自治体主導で製造、打ち上げが全国初となった福井県民衛星「すいせん」、③日本の夜景100選に選ばれた越前市の「村国山からの夜景」を組み合わせました。
一つ一つは本物ですが、組み合わせることで夢があり、ユーモアのある紹介文、イラストが誕生しました。
<反響・効果>
読者の方からは、「あらためて福井県に注目した」(アンケート調査)との回答(47.3%)を得たほか、「いいセンスの広告だった」、「福井県に好感を持った」などの声をいただきました。
一方で自治体主導の県民衛星の打ち上げ自体がうそのようにとらえられたことは、もっと本県の話題をPRする必要があると再認識しました。
今回は、SNSでの拡散を意識した広告でしたが、思いがけず、JAXA(宇宙航空研究開発機構)新事業促進部が公式ツイッターで本広告についてつぶやいていただきました。このつぶやきに反応した地元紙の日刊県民福井が記事で紹介するなど、首都圏でのプロモーションが県内でも知られることになりました。まさに広告掲出をきっかけに、話題になり、メディアに取り上げられる連続的なプロモーションが実施できたと考えています。
広告主 |
福井県 |
企画 |
福井中日広告 |
掲載紙 |
東京 |
制作 |
GOOD MORNING |
掲載日 |
2021/4/1 |
扱い |
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スペース/回数/色 |
全15段/カラー |
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