<広告の狙い・内容>
2020年の1年間に虐待の疑いがあるとして全国の警察が児童相談所に通告した子どもの数は、初めて10万人を超え過去最多となり、栃木県においても県警が2020年に認知した児童虐待で、被害を受けた児童(18歳未満)数は595人に上り、現在の統計方式となった2007年以降で最多だったことがわかりました。新型コロナウイルスの感染拡大で外出の自粛が広がる中、子どもの異変に気付きにくくなり虐待が潜在化しているおそれがあるとして、児童相談所や学校などもさらに連携し、対策の強化を進めています。児童虐待は全国的にも社会問題となっており、日々新聞などでも悲惨な虐待のニュースが報道されています。そこで、当社では「オレンジリボン運動」発祥の栃木県から児童虐待防止と、子どもたちが安心して暮らせる社会の実現に向けて栃木県と県警、協賛各社と共にメッセージを発信しようと考え「虐待ゼロへ いのちにハグを。 とちぎ」を立ち上げました。
キャンペーンでは、栃木県内の児童虐待を減らすため「私たちに、どんなことができるのだろう」をテーマに、新聞広告を連載した他、啓発活動として「いのちにハグを。action」を展開。子どもを叩かない国として先駆的な取り組みを実践しているスウェーデンに学ぶことをコンセプトに開催した写真展「スウェーデンのパパたち」や、森林環境が持つリラックス効果やストレス軽減効果を活用した「実験!親子deセラピーキャンプ」などのリアルイベントを開催しました。また、こども食堂の正しい理解の浸透を目的に実施した「栃木県内の子ども食堂を応援しよう!!」や児童虐待の原因につながると言われる子育て中の大人の「孤独感」、「孤立感」を解消するためにメタバース空間で開催した「いのちにハグを。子育てミーティング」など多面展開しました。
下野新聞SOON内 特設ページ
https://www.shimotsuke.co.jp/list/select/hug-inochi
<反響・効果>
本企画で実施した「いのちにハグを。action」のイベントなど、延べ1,000人を超える方々に参加いただきました。新聞広告を見た県内の虐待防止に取り組む団体等からもリアクションがあり、本企画から県内における虐待防止活動の輪が広がっています。
一般読者からは「特集を見て、今まで何もできていたかったが、私にも協力できることがあると知った」などの反響もありました。
協賛クライアントからは、「自社が県内の子育て環境の改善に取り組む姿勢を県民に強くアピールできた」「児童虐待が地域の課題になっていることを認識し、何か行動したいと思っていたが、何をしたら良いか分からず行動に移せていなかった。このキャンペーンを通じて、協賛社としても行動を起こすことが出来た」など、非常に高い評価をいただきました。