782号の巻頭では「出版社の取り組みから学ぶ新聞広告のビジネスモデル」を特集しています。
出版科学研究所によると2023年の雑誌(紙)の推定販売金額は4418億円(前年比7.9%減)で、休刊や刊行本数を減らす動きも見られます。こうした中で、出版社はコンテンツのデジタル展開やIP(知的財産)活用を通じてブランド力や編集力を生かした発信に力を入れるなど、事業領域の拡大を図っています。巻頭特集では出版社の多様な取り組みを紹介し、新聞社のビジネスにおいて学ぶべき点を考察します。
集英社の古賀路氏、大河麻衣氏からはデータを活用した効果的な発信や漫画を活用したタイアップについて、講談社の関龍彦氏からは雑誌やイベントでパートナー企業とともにSDGs(持続可能な開発目標)を伝える取り組みを紹介いただきました。一橋大学教授の松井剛氏には出版社の取り組みを踏まえ、新聞社の媒体価値を高めるための方策についてマーケティングの観点から解説いただきました。