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新聞社の芽
2025.08.01

地域の活性化目指し 生成AI事業に挑戦
【新潟日報社】

執行役員 成長戦略特別室主幹
新潟日報生成AI研究所 代表取締役社長
鶴間 尚(つるま・ひさし)氏

新潟日報社は2024年11月、AIベンチャーのエクサウィザーズ(東京都)と業務提携し、100%子会社「新潟日報生成AI研究所」を設立しました。生成AIを活用した事業は、地方新聞社としては初の試みです。

新潟日報社が持つ情報収集力と地域ネットワーク、エクサウィザーズの生成AI技術を融合させ、地域課題解決と活性化を目指します。エクサウィザーズの創業者で、新潟市出身の石山洸氏の提案をきっかけに事業創出を決断。石山氏には取締役研究所所長への就任をお願いしました。

第1弾サービスとして、新潟日報の豊富な記事データを活用した独自の法人向け生成AIデータベース「新潟日報生成AI」を開発し、企業・団体に提供を開始しました。

最新の記事情報を提供し、その根拠となる記事も明示することで信頼性を確保しています。また、AIに記事の内容を学習させないよう独自の検索拡張生成(RAG)を使うなど、記事データの取り扱いについても慎重に検討し、著作権を尊重したビジネスモデルを構築しました。

サービス開始から約半年で30以上の企業・団体と契約を獲得し、多様な業種・分野で活用されています。25年6月に新潟県の第一地銀である第四北越フィナンシャルグループ(新潟市)と連携協定を結んだほか、7月には、友好地方紙の岩手日報社とパートナーシップ協定を締結し、「新潟日報生成AI」と同様のサービスを開発提供することを決めました。

岩手日報社との協定調印式

さらに、AIアバターを活用した「新潟日報生成AIロープレ」の提供も始まっています。

研究所は「生成AIで新潟の可能性を無限大に」をスローガンに、常に最新技術を追求し、企業や自治体の業務効率化、さらに福祉・教育・農業といった分野にも生成AIの技術を取り入れ、地域の発展に貢献することを目指します。

正確な情報提供という新聞社の使命を果たしつつ、生成AIの可能性を新潟から発信するとともに、地方新聞社の新たな基幹事業として成長できるようチャレンジを続けます。

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