[広告主部門・新聞広告賞]5作品(広告主名50音順)
11月11日はポッキーの日。ではなく、ポッキー&プリッツの日です。
江崎グリコ株式会社
【受賞理由】
11月11日が「プリッツの日」でもあることを、擬人化したシンプルなクリエーティブで伝えた。「ポッキーの日」として広く認知されていることを逆手に取り、自虐的なメッセージと寂しい雰囲気でプリッツの存在感をアピールしている。広告単体としてのインパクトもさることながら、SNSで拡散されやすいようコピーやデザインを工夫したことにより、ツイートなどで多くの人の目に留まり話題となった。SNSとの連携をうまく活用し、新聞広告の力を示す企画として高く評価された。
掲載=2016年11月11日、産経に掲載/全15段カラー
オロナミンC『20年分のありがとう新聞』
大塚製薬株式会社
【受賞理由】
成人式の当日、新成人が両親などへ感謝の思いを伝えるオリジナル新聞を各家庭にサプライズで届けた。誕生日当日の紙面に赤ちゃんのころの写真を重ねた表面と、現在の顔写真と手書きメッセージを添えた裏面で構成し、新成人の成長を感じ取ることができる驚きと感動の紙面は、読者に新しい新聞広告体験を提供した。記録性や保存性という新聞媒体の特長だけでなく、印刷技術や販売網など新聞社の機能を総合的に活用し、新聞を介して親子世代をつなぐ作品として高く評価された。
掲載=2016年11月16日、2017年1月9日、21日、朝日に掲載/ラッピング、全5段、雑報カラー
『熊本復興応援』新聞社連合特別企画! パノラマ6、ビッグクリエイティブでの展開!
キリンビール株式会社
【受賞理由】
熊本地震から半年という節目に、復興応援プロジェクトを通じた全国からの支援を熊本県民にあらためて知らせるとともに、熊本の元気な姿を全国に伝えた。熊本の象徴である熊本城、加藤清正公像に県民の笑顔を重ねたビジュアルとキャッチコピーは、復興に向けて頑張る人々を勇気づけるとともに、震災の復興支援、風化防止という課題に取り組む企業姿勢をアピールした。地元紙と全国3紙のダブル題字による特別紙面を全国に配布したことで話題となり、発信力の高い企画として高く評価された。
掲載=2016年10月15日、朝日、読売、産経、熊本日日に掲載/別刷りパノラマ、カラー
「広告事例」掲載ページ
MADE IN MIYAGI
東洋ゴム工業株式会社
【受賞理由】
半世紀以上にわたる自動車用タイヤ製造にかける思いを、地域に向けた継続キャンペーンとして発信した。震災を乗り越え、国内主力工場のある宮城で「ものづくり」を続ける情熱を、タイヤと米を作る人を対比させる構図で表現した。地場産業としての地域貢献、さらに震災復興にかける思いを伝える企画は、社員のモチベーションアップにもつながった。地域に根差す企業姿勢を、地元紙を使って展開した骨太なキャンペーンとして高く評価された。
掲載=2016年1月24日~2017年5月7日まで12回、河北に掲載/全15段、雑報などカラー
神戸開港150年記念 神戸とマッチの素敵な関係
一般社団法人日本燐寸工業会
【受賞理由】
神戸開港150年のタイミングを捉え、マッチ産業が神戸港・兵庫県の発展に貢献し、国内シェア90%を誇る地場産業であることを、デザイン性の高いマッチ箱のラベルを並べたノスタルジックなビジュアルで読者に伝えた。マッチ棒をもったランナーの姿は、神戸とマッチの関係を表すとともに、将来に向けた業界の決意を象徴する構図となっている。業界団体として初めて掲載した新聞広告は、開港記念企画のポスターにも利用されるなど、新聞を活用して地元のよさを再認識させる企画として高く評価された。
掲載=2017年5月16日、神戸に掲載/全15段、カラー
[新聞社企画部門・新聞広告賞]5作品(会員名簿順)
【受賞理由】
一人一人がさまざまな思いを抱く3月11日に、「大切な人を想う日」にしようと呼び掛けるメッセージ広告を掲載した。東日本大震災により持ち主不明となった写真などに、米国同時多発テロ後に大きな反響を呼んだ詩を重ね、亡くなった人たちをしのびながら後悔しないように生きることを訴える紙面は読者の心を打った。新聞とテレビCMで展開したキャンペーンは、SNSや動画投稿サイトを通じても全国的に話題となった。震災の風化を許さないという地元紙の決意を鮮明に打ち出し、全国の人々に共感を与えた企画として高く評価された。
掲載=2017年3月11日/二連版全30段、モノクロ
「広告事例」掲載ページ
みやぎ35市町村 地域愛新聞
河北新報社 営業局営業部
【受賞理由】
創刊120年の節目に地域への感謝を伝えるため、宮城県内全35市町村の魅力を発信する特別紙面を発行した。地元クリエーターの目線で地域を見つめ直すことによって、地元をあらためて好きになり、誇りを持ってもらうきっかけとなった。紙面のビジュアルは、各自治体のイベントや県外での宮城県PRで活用され、県内各地の交流人口増加に寄与した。地域と若者をうまくつなぐことで、地域の活性化に貢献した企画として高く評価された。
掲載=2017年1月17日、18日、4月26日/別刷り、二連版全30段、カラー
「広告事例」掲載ページ
けらっしゃい YAMAGATA プロジェクト
山形新聞社 広告局
【受賞理由】
創刊140周年の記念事業として、インバウンド向上による地方創生を目的に山形県の魅力を発信した。台湾をターゲットに設定し、県内と台湾で実施した観光資源に対する意識調査の結果を幻想的なビジュアルで表現した。海外誌とタイアップするなどインバウンド促進に新聞社が主体的に関わることで、国際交流の強化を図り、地方創生を推進した。社会性の高い企画であり、地域活性化の見本となるキャンペーンとして高く評価された。
掲載=2016年9月1日~17年3月30日/二連版全30段、全15段、別刷り、記事下、カラー
避難所もっとより良くプロジェクト
神戸新聞社 営業局
【受賞理由】
阪神・淡路大震災を経験した新聞社が推進する地域防災力強化の一環として、避難所の環境改善に取り組むプロジェクトを立ち上げ、特別紙面で情報発信した。避難グッズを原寸大で表現したラッピング紙面は読者の注目を集め、避難所の課題や地域での取り組みなど防災に関する具体的なメッセージを伝えた。教育現場などでも活用しやすいデザインとすることで、日ごろの備えの重要性と手軽な実践例を提示する手法は、防災に対する新聞社の強い思いを感じさせる企画として高く評価された。
掲載=2017年5月17日/別刷り、カラー
「カープ」コンテンツを活用したパーソナルアドと特別号企画
中国新聞社 広告局広告営業部
【受賞理由】
広島東洋カープの25年ぶりのリーグ優勝に向け、広島県内の読者のみならず全国のカープファンで喜びを分かち合うことを目的に、広告紙面企画、パーソナルアド制作、記念グッズ販売など多面的な取り組みを展開した。優勝記念号外はクライアントとのタイアップ企画として活用し、商品の売上増に大きく貢献した。地元が持つ強力なコンテンツを活用して、新聞とクライアント、読者の距離を近づけるとともに、新しい新聞ビジネスの可能性を示した企画として高く評価された。
掲載=2016年5月26日、7月30日、11月23日/別刷りタブロイド全40段、二連版全30段、全60段、カラー