アドビシステムズ社のパソコン用のスクリーンフォントのパッケージ。ポストスクリプトタイプ1フォントデータを画面表示させるためのソフト。
ポストスクリプトフォントにはOCFフォントとCIDフォントがあり、それぞれに画面表示用フォント、プリンター用低解像度フォント、イメージセッター用高解像度フォントに分かれている。CIDはOCFに代わるフォントフォーマットとして高速化、少容量化を追求した。
コンピューターで日本語を表現するには、ひらがな、カタカナ、漢字、絵文字など種々の文字を番号(文字コード)で管理する必要がある。日本工業規格(JIS)では管理対象の文字を制定しており、主要な2バイト文字集合がJIS X 0208で規定されている。JIS X 0208にはひらがな、カタカナ、漢字のほかにローマ字やギリシャ文字も含んでいる。たとえば、JIS X 0208では「あ」は文字コードが3634、「亜」は4833、「α」は3865となる。JISの代表的な符号化方式としてはシフトJISコード、EUCコードなどがある。
モリサワのCID-Keyedフォント製品。アウトライン抽出機能や、OCFフォントとの共存を可能にした。
文字種の多い日本語向けにアドビシステムズ社が開発したフォント形式。既に生産が終了しており、CIDフォントへの切り替えが行われている。
文字の輪郭線の形状を曲線を表現する数式で表現したフォント。
PSフォントを数式化したアウトラインフォントに変換すること。フォントが画像データになるため、文字化けがなくなるメリットがあるが、容量は大きくなり、文字が太くなる傾向もある。フォント発売メーカーによってはアウトライン化されることを嫌い、プロテクトをかけていることがある。出力先でこの書体のフォントを持っていない時にアウトライン化して渡す。
アドビシステムズとマイクロソフトが共同開発したフォント形式。ポストスクリプトフォントとトゥルータイプフォントを統合した形式で、互換性に優れている。
マイクロソフト社とアドビシステムズ社が共同で開発したフォントフォーマット。文字の数の多さによってStd(Standard)書体とPro書体に分けられることもある。基本的には、Pro書体の方が文字は多い。オープンタイプフォントのフォント情報には、トゥルータイプフォント形式もしくはPSフォント形式をフォント情報として使用することができる。
文書内での行と行の間隔を表すときに用いられる値。横書きの場合、行の最上部から次の行の最上部まで、つまり文字の高さに行間を足したもの。縦書きでは行の右端から次の行の右端まで。
画面表示用のフォントのこと。PCの処理能力が低かった時代に、画面表示用には描画時間が短いビットマップフォントをスクリーンフォントとして、印刷用にはアウトラインフォントをプリンタフォントとして使用していたことがあった。現在では、Windows、MAC OS 共にスクリーンフォントとしてアウトラインフォントを標準として使用している。
拡大・縮小しても字形に影響が無いフォント。アウトラインフォントなどがある。
アップルとマイクロソフトが共同で開発し、1990年に発表したスケーラブルフォント。Postscriptフォントに対抗するためにアップルが企画したのが始まり。Windows、Macintoshを中心に利用され、Linuxでも標準的に利用されている。拡張子は「.TTF」、「.TTC」を使用する。
日本語の組み版では、行頭に句読点が来るのを禁止しているので、句読点が行頭に来るときは、前の行末にはみ出させるか、前行の字を詰めて行の中に収めてしまう。はみ出させて禁則処理すること。
文字を点の集合体で表現したフォント。数式で表現したアウトラインフォントよりもデータ容量が大きく、文字を拡大した際、ギザギザが目立つ。
元は欧文活字の世界の用語で、一つの書体の一つのサイズの文字種のひとそろえのことをいう。コンピューター関係やDTPなどで使われている「フォント」の意味は、欧文文字に限らず、和文文字・数字記号類などのすべてを含む「文字」のことを指し、また一般に「書体」や「アナログ/デジタル文字」を含め、「文字」のことを表す言葉として「フォント」という単語が慣用語になった。文字を点の集合で表現したビットマップフォントと、数式で表現したアウトラインフォントがある。ビットマップフォントの方が一般的にデータ量が大きく、文字を拡大した場合、ギザギザが目立つようになる。
印刷された文字の大きさを表す標準単位。英国、米国、日本では米国式ポイント制が採用されている。その1ポイントは、0.013837インチ(0.3514ミリ。欧州ではディドー式ポイント制が採用されている。
アドビシステムズが開発したアウトラインフォントの仕様。Postscript形式を使ってフォントをエンコードしている。
これまでは、各国で各言語の文字コードを独自に制定していた。日本では、日本語を表記するJISコードを基本として使っている。ウィンドウズで使われるシフトJISコードもその一種。ユニコードは、同一の文字コード体系で、世界中の主な言語の文字をすべて表現するもの。例えば、一つのテキストファイルで、日本語、フランス語、タイ語、アラビア語の文字が混在できる。