震災10年の歩み 多角展開
【新聞協会賞 企画部門】河北新報社・今里直樹氏(取材班代表)
「東日本大震災10年」
日本新聞協会は10月6日、2021年度の新聞協会賞を河北新報社の今里直樹氏(取材班代表)らに贈ると発表しました。
河北新報社は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故をめぐり、被災から10年の動きを検証するため、長期連載や調査報道、ドキュメントなどの関連報道を20年7月11日付紙面から多角的、網羅的に展開しました。
大きな節目の年に、多岐にわたる復興の問題点を解明するとともに、被災者らの思いを丁寧に伝えました。津波に飲み込まれた防災庁舎で生き延びた被災者に聞き取ったドキュメントは、時を経たからこそ残せた貴重な証言となりました。
震災を風化させないという地元紙の強い信念が込められた一連の紙面展開は、復興に向けた被災地の歩みと人々の思いをくまなく伝えた企画報道として高く評価されました。
<受賞者>

河北新報社
東日本大震災10年報道取材班
(代表)編集局報道部長
今里直樹氏
(2021年10月7日)