集団自決の傷痕 写真に
毎日新聞社・喜屋武真之介氏
「伝えていかねば」沖縄・渡嘉敷島 集団自決の生存者
日本新聞協会は9月6日、2023年度の新聞協会賞を毎日新聞社の喜屋武真之介氏に贈ると発表しました。
毎日新聞社は、太平洋戦争末期に沖縄・渡嘉敷島で起きた集団自決の生存者を撮影した写真特集を、2023年4月22日付夕刊に掲載しました。
人前では隠し続けてきた頭部の傷痕を撮影したメイン写真は、悲しみをたたえた男性のまなざしと陰影ある構図により、象徴的な一枚となりました。5枚の組み写真により、集団自決の悲劇を後世に伝えねばならないという生存者の思いを伝えました。
戦後78年の時を経て生存者が少なくなる中、戦争の悲惨さと愚かさを圧倒的な表現で伝えた写真報道として高く評価されました。
<受賞者>

毎日新聞社
西部本社編集局写真部兼那覇支局
喜屋武真之介(きゃん・しんのすけ)氏
(2023年9月7日)