「過去の戦争 今こそ振り返る時」
受賞スピーチ
毎日新聞社・喜屋武真之介氏が10月18日、新聞協会賞贈賞式で受賞スピーチをしました。「太平洋戦争当時は『天皇のために命を捧げる』『捕虜になってはならない』との教えがあった。そうした背景の中、被写体の男性は10歳で集団自決の時を迎え、自ら進んで死に向かっていった。その社会の異常さを感じずにはいられない。戦争による死は、銃弾や砲撃だけではない。社会の価値観や教育、環境が人に死をもたらすこともある。戦争を身近に感じる今だからこそ、過去の戦争を振り返る必要がある」と語りました。
<受賞者>

喜屋武真之介(きゃん・しんのすけ)氏
毎日新聞社
西部本社編集局写真部兼那覇支局
「『伝えていかねば』沖縄・渡嘉敷島 集団自決の生存者」で2023年度新聞協会賞を受賞。
(2023年11月6日)