「届きにくい声　埋もれさせない」

受賞スピーチ

ＮＨＫ・真野修一氏

ＮＨＫ・真野修一氏が１０月１８日、新聞協会賞贈賞式で受賞スピーチをしました。「精神科病院の実態は、患者が声を上げにくい上に実情を知ることが難しいため、ブラックボックス化している。世間の関心も薄く、問題が繰り返されてきた。大きな力となったのは内部告発者の勇気ある行動だ。提供された情報や映像は衝撃的で『これを埋もれさせるわけにはいかない』との思いを取材班一同が持った。声を届けにくい人の声を社会に伝え、状況を変えることが報道機関の使命だと再確認した」と語りました。

＜受賞者＞

真野修一（まの・しゅういち）氏

ＮＨＫ
第１制作センターチーフ・プロデューサー

「『精神科病院で患者虐待や高い死亡退院率』の一連のスクープと調査報道」の取材班代表として、２０２３年度新聞協会賞を受賞。