高知販売所組織に初の大賞――新聞協会地域貢献大賞
新聞協会は10月3日、第1回「日本新聞協会 地域貢献大賞」の受賞者を発表した。大賞は、高知新聞系統の販売所組織、高新会婦人部「なでしこ会」の「『生命の基金』チャリティーバザー」、特別賞は、中日新聞安城今池町専売所・桑山利子さんの「スリランカ学生の巣立ち助け14年」に授賞する。奨励賞は9件、褒賞は5件。11月21日に東京・内幸町のプレスセンターホールで開かれる第7回新聞公正取引協議会会員総会の席上で贈賞する。
地域貢献大賞は、販売所の貢献活動について社会的な認知度を高め、販売所の信頼向上、イメージアップを図る目的で今年(2007年)創設された。地域社会に密着した活動を奨励し、販売所の地域社会の一員としての自覚、法令順守に対する意識を高めることも狙う。初回となる今年は、全国の新聞販売所、系統会、新聞販売同業組合などから、84件の応募があった。
大賞には、チャリティーバザーの売上金を、地域医療や難病対策に貢献するための基金へ寄贈している高新会婦人部「なでしこ会」の活動が選ばれた。
同会は、販売所の女性所長39人と所長夫人ら94人で組織。バザーでは、会員や発行本社役員、読者などから提供された生活雑貨、野菜などを販売する。今年で20回を数え、1990年からは毎年1回開かれている。長年にわたって続けられ、読者を巻き込んだ活動の幅広さが高く評価された。
特別賞には、新聞配達で得た収入をスリランカの若者支援のために寄付する桑山さんの活動が選ばれた。
桑山さんは、経済的理由で就学が不可能なスリランカの若者を支援しようと、93年から14年間、奨学金を運用する財団に朝刊配達で得る月々の給料4万円を全額寄付している。