2017年「地域貢献賞」

富山県滑川市の北日本新聞東滑川販売店の橋本尚久店主は2012年から、新聞を進学や就職に役立ててもらうことを目的に県立滑川高校で出前授業を開催している。同校商業科の生徒を対象にした授業は、橋本店主が講師を務め、これまでの6年間に7回実施、延べ476人が受講している。

授業は、新聞の読み方のコツや速読練習、新聞スクラップ、新聞記事をもとにした講義を通じて、情報源としての新聞の特徴を伝え、コミュニケーション能力の向上など新聞活用の有益性を呼び掛けている。活動を続ける中で学校側の理解も深まり、開始から3年目以降は、「総合的な学習の時間」の一環として授業を行っている。17年3月には、全学科1年生を対象に講演会として開催した。

生徒からは「新聞を読んでいたことが企業の採用面接で役立った」「授業をきっかけに記事のスクラップを始めた」との声が寄せられている。