2021年「地域貢献賞」

（株）岩手日報都南センターの大志田雅彦社長は２００８年１０月、若年求職者の就業を支援するＮＰＯ法人を紹介する岩手日報の記事で、支援プログラムが充実していないことを知った。大志田社長はＮＰＯ代表と面会し、職場能力が身に付くよう新聞の読み方教室を提案し、試験的に開催した。これが好評だったことから継続の依頼を受け、毎週金曜の定期開催に発展したほか、地域企業の社員研修や学校等でのＮＩＢ・ＮＩＥに活動の輪が広がった。

求職者向けの講義は、受講者は選んだ記事について関連記事や書籍で深く調べ、参加者の前でプレゼンテーションする。読む・調べる・まとめる・発表するといった、職場で必要な能力の向上に貢献している。企業向け講義は、自身の業界と関連のある記事・広告を探し、効果的な営業方法やコミュニケーション方法を考えるほか、経済指標を読み解いて関連性を考える内容になっている。参加者からは「楽しく学ぶことができ、新聞が読みやすくなった」「職場で必要な仕事力向上に役立つ」といった感想が寄せられている。
※大志田雅彦（おおしだ・まさひこ）