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2023年「地域貢献賞」

絵本の無料レンタルなどの「クバロープロジェクト」

小野新聞店 社長 小野忠幸

  • 実施期間:2018年~
  • 実施地域:山梨県甲府市
  • 活動概要:

甲府市の小野新聞店の小野忠幸社長は、「子供の頃から活字や紙媒体に親しんでもらいたい」と本の無料レンタルサービス「クバロー文庫」を2018年から実施している。配達地域の住民に購読の有無を問わず、1回に2冊までの本を1週間無料で貸し出し、自宅まで配達する。当初は絵本約100冊だった蔵書は、親向けのビジネス本を含め約200冊へと充実し、毎週のように利用するリピーターもいるなど、好評を得ている。
また、若年層などが直面する「食の貧困」を踏まえ、23年4月には家庭で余っている食品を取りまとめて地域の福祉団体などに寄付する活動「クバローフードドライブ」を開始し、同店発行のカレンダーで活動への協賛を呼び掛けている。同店オリジナルグッズの売り上げや、読者からの食材の寄付を元に、近隣の子ども食堂「こどもとみんなのえにし食堂」へ野菜や菓子、インスタント食品などを提供している。
このほか、飲食店がコロナ禍の打撃を受けた20、21年には、料理のテイクアウト、デリバリーのチラシ約6000枚の無料作製、配布を計3回行った。「チラシを見たよ」と掲載店への訪問や電話があるなど、地元飲食店の売り上げ回復の一助となり、感謝の声が寄せられた。
※小野忠幸(おの・ただゆき)
※「クバロー」は猫を模した同店オリジナルのキャラクター。新聞だけでなく「ポジティブな思いも配ろう」という意味に由来する。

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