新型コロナウイルスとメディア接触・信頼度調査

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 日本新聞協会広告委員会は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、メディアへの接触状況や提供される情報の信頼度についての調査「新型コロナウイルスとメディア接触・信頼度調査」を実施しました。全国の15~79歳の男女1243人を対象に調査しました。
調査結果の概要は次のとおりです。調査結果報告書はこちら


新型コロナウイルス感染拡大におけるメディア接触状況を調査
「新聞」の信頼度はトップ、「新聞広告」への注目も高まる


  一般社団法人日本新聞協会広告委員会は、世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大する中、メディアへの接触状況や提供される情報の信頼度について調査を実施し、その結果を発表しました。
 新型コロナの感染拡大により、外出自粛や在宅勤務、教育機関における休校措置や授業開始の延期等、社会生活は一変しました。インターネット上ではフェイクニュースや不確かな情報が飛び交うなど、いまだに人々の不安が高まるような状況が続いています。
 こうした状況下で、人々がどのようなメディアに接触し、そこから得た情報をどう評価しているのか、全国の15~79歳の男女1243人を対象に実施した「新型コロナウイルスとメディア接触・信頼度調査」で実態を探りました。調査結果の概要は次のとおりです。

◇新聞社発信情報への接触が大幅に増加

 普段接触している情報媒体別接触頻度を尋ねたところ、「ほぼ毎日」接触する媒体の上位3位は「テレビ」が88.4%、「新聞(紙)」が83.4%、「SNS」が81.1%となっており、これらのメディアには人々が毎日のように接していることがうかがえます。

 新型コロナウイルス関連のニュースが報道されるようになって以降、メディアに接触する時間や回数が変化したかどうか尋ねた結果、「増えた」「やや増えた」との回答は「新聞のニュースサイト」56.3%、「新聞のデジタル版/電子版(有料)」53.1%、「同(無料)」48.9%、「新聞(紙)」40.4%となりました。コロナ禍において、新聞社が発信する情報への接触は大幅に増加しました。
 増加した理由として、「新聞(紙)」は「情報の要点がまとめられている」(43.1%)、「情報が信頼できる」(42.1%)、「情報が幅広い」(34.0%)が上位に挙げられています。「新聞のニュースサイト」は「情報が早くて新しい」(44.7%)、「情報の要点がまとめられている」(37.2%)、「扱っている情報量が多い」(29.8%)、「新聞のデジタル版/電子版(有料)」は「仕事や勉強に役立つ」「情報が早くて新しい」(各47.1%)、「情報が信頼できる」(35.3%)、「同(無料)」は「情報が早くて新しい」(50.7%)、「情報の要点がまとめられている」「情報がわかりやすい」(各30.4%)という結果となりました。
 このほか、「増えた」「やや増えた」との回答は「テレビ」58.3%、「ニュースサイト」57.0%、「動画サイト」56.6%でした。

◇信頼できる情報源、7割が新聞を評価

 次に、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、「世の中の動き」や「ニュース」を入手するメディアの信頼度を調べた結果、「新聞(紙)」を「信頼できる」「やや信頼できる」と回答した人は合わせて69.5%に上り、全メディアの中でトップとなりました。「テレビ」は66.8%だったほか、「新聞のデジタル版/電子版(有料プラン)」「同(無料プラン)」もそれぞれ51.2%、50.3%の高い評価を得ています。一方、「SNS」は15.4%、「動画サイト」は14.3%にとどまりました。接触頻度が8割以上と高い「テレビ」「新聞(紙)」「SNS」の中で、信頼度では大きな差が表れました。

◇新聞社のネットニュース、半数以上が「信頼できる」

 インターネットやSNS経由で得ているニュースについて、情報の発信・提供元を確認しているか尋ねたところ、「確認する」「たいてい確認する」と回答した人は46.9%に上りました。特に10代から30代にかけてはその割合が高く、ニュースの出典を重視していることが明らかになりました。
 また、掲載されている記事の情報元が「新聞社」である場合、56.5%の人が「信頼できる」と回答し、全メディアの中で最も高くなりました。「新聞(紙)」の信頼度の高さは、新聞社が提供するネットニュースにも如実に反映されていることが分かります。「テレビ」は48.9%で、「ウェブ媒体」は16.6%にとどまりました。

◇新聞広告への関心、緊急事態宣言以降高まる

 新型コロナウイルスに関するニュースが報じられて以降、新聞広告に対する意識がどのように変化したのか、報道が始まった「2020年1月~3月末まで」と緊急事態宣言が発令された「4月以降」を比較しました。その結果、新聞広告は4月以降、「より注目するようになった」「より関心をもって見るようになった」との回答が10ポイント以上も高まり、5割近くの人から注目度や関心度が上がったとの回答を得ました。「より役に立つと思った」「より説得力があると思った」「より信頼感が高まった」との回答も伸びています。
 コロナ報道以降の新聞広告に対する気持ちや行動については、「いつもより時間をかけてじっくり新聞広告を読むようになった」22.4%、「これまで関心がなかった新聞広告にも注目するようになった」18.2%、「新聞広告の内容を家族や友人に共有した」10.6%との回答が高くなりました。
 年代別では、20代が「新聞広告の内容をインターネットやSNSで調べた」26.2%、「新聞広告を出している企業や商品のホームページを見た」19.0%との回答が全体よりも10ポイント以上高くなりました。若い世代は、新聞広告を見たことをきっかけにインターネットやSNSにアクセスする傾向が見られます。性別では、男性より女性のスコアが全般的に高く、女性の新聞広告に対する意識の高さがうかがえます。

◆「新型コロナウイルスとメディア接触・信頼度調査」概要

調査対象:全国の15~79歳の男女
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:2020年5月26日(火)~同27日(水)
有効回答数:1,243サンプル

◆日本新聞協会について

新聞・通信・放送129社で構成する一般社団法人。会長は山口寿一(やまぐち・としかず/読売新聞グループ本社代表取締役社長、読売新聞東京本社代表取締役社長)。

◆日本新聞協会広告委員会について

日本新聞協会会員新聞社の広告・営業局長64社64人で構成。委員長は牧江邦幸(まきえ・くにゆき/日本経済新聞社メディアビジネスクロスメディアユニット長)。

〈この件に関する問い合わせ先〉

日本新聞協会 広告部広告担当(桜井、後藤)
電話:03-3591-4407  メール:koukoku@pressnet.or.jp

以  上