韓国の大統領弾劾訴追に高い関心
「新聞オーディエンス調査365」24年12月度調査結果を発表
日本新聞協会広告委員会は1月27日、ウェブ調査「新聞オーディエンス調査365」の2024年12月度調査結果を発表しました。
この調査は、新聞などメディアへの毎日の接触状況の変化と関心を集めたニュースについて分析しています。あわせて印象に残った新聞広告を毎日尋ね、上位に挙げられた広告を紙面ビジュアルとともに紹介しています。全国の18歳以上69歳以下の計300人を対象に、新聞、テレビ、インターネットのメディア別に調べ、月ごとにデーリーの接触傾向を発表しています。
この調査では、紙の新聞だけでなく、電子版、オンライン版、ニュースサイトなど新聞社が発信する情報を含めて「新聞」と集計しています。なお、テレビ、インターネットについても同様の集計です。
◇緊迫した中東情勢にも注目集まる
12月で新聞や新聞社が発信する情報への接触が最も高まったのは8日でした。3日に戒厳令を宣布した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追案の採決が前日7日に国会で行われ、不成立となりました。日本との関係強化を進めていた伊氏の動向に大きな関心が集まったことがうかがえます。このほか、シリアの首都・ダマスカスに反体制派が迫る緊迫した中東情勢を報じた記事も注目されました。全年代で「普段よりよく読んだ」とする人が多くいました。
2番目に接触が高まったのは1日と18日でした。1日は、11月29日に行われたトランプ次期米大統領とカナダのトルドー首相との会談、18日は大手自動車メーカーのホンダと日産自動車による経営統合に向けた協議に関心が高まりました。
◇9連休に向けた新聞広告に注目
この調査では、「印象に残った新聞広告」を尋ねています。12月は「ぼくたちのこと、知ってますか?」(日世株式会社/2日)、「急げ!カシミヤ」(株式会社ユニクロ/11日)、「ジャンプコミックス『呪術廻戦』完結」(株式会社集英社/24、25日)、「ALIVE IN TIME」(セイコーウオッチ株式会社/26日)などが上位に挙がりました。
最大9連休となる年末年始の大型休暇を意識し、旅行やレジャーに関する広告が注目されました。クリスマス商戦を見据えた広告も多くの人の印象に残りました。
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◇2024年12月のメディア別接触傾向
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①12月8日(韓国・伊大統領の弾劾不成立)
②12月1日(米・トランプ次期大統領とカナダ・トルドー首相会談)
12月18日(ホンダと日産が経営統合に向け協議)
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◆日本新聞協会について
新聞・通信・放送122社で構成する一般社団法人。会長は中村史郎(なかむら・しろう/朝日新聞社代表取締役会長)。
◆日本新聞協会広告委員会について
日本新聞協会会員新聞社の広告・営業局長63社63人で構成。委員長は渡部秀一(わたなべ・しゅういち/朝日新聞社メディア事業本部アカウントソリューション担当本部長)。
◆新聞オーディエンス調査365について
月1回以上新聞を読んでいる18歳以上69歳以下の計300人を対象に、普段と比べてメディアによく接したかどうかを毎日尋ねるウェブ調査です。毎月のトピックスを翌月下旬に発表しています。2017年10月1日から19年9月30日まで実施し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うメディア接触状況の変化を調べるため、20年6月より調査を再開しました。新聞、テレビ、インターネットのメディア別に、当該月平均と比較したデーリーの接触状況を公表します。事件や事故、政治・経済の状況に加え、大きなイベントや正月など消費行動にもつながる各種タイミングでのメディア接触、季節変動などを観測します。
〈この件に関する問い合わせ先〉
日本新聞協会 広告部広告担当
メール:koukoku@pressnet.or.jp
以 上