大谷選手の「50-50」達成に高い関心
「新聞オーディエンス調査365」24年9月度調査結果を発表
日本新聞協会広告委員会は10月29日、ウェブ調査「新聞オーディエンス調査365」の2024年9月度調査結果を発表しました。
この調査は、新聞などメディアへの毎日の接触状況の変化と関心を集めたニュースについて分析しています。あわせて印象に残った新聞広告を毎日尋ね、上位に挙げられた広告を紙面ビジュアルとともに紹介しています。全国の18歳以上69歳以下の計300人を対象に、新聞、テレビ、インターネットのメディア別に調べ、月ごとにデーリーの接触傾向を発表しています。
この調査では、紙の新聞だけでなく、電子版、オンライン版、ニュースサイトなど新聞社が発信する情報を含めて「新聞」と集計しています。なお、テレビ、インターネットについても同様の集計です。
◇大リーグ初の快挙で接触⾼まる
9月に新聞や新聞社が発信する情報への接触が最も高まったのは21日でした。米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が19日(日本時間20日)に、史上初となるシーズン50本塁打、50盗塁の「50-50」を達成した快挙がスポーツ面だけでなく、一面や社会面などで報じられました。大谷選手をはじめ世界各地の喜びの声や、それまでのシーズンの活躍が各紙に紹介されました。
2番目に接触が高まったのは28日でした。前日27日に自民党は総裁選の投開票を行い、石破茂元幹事長が第28代総裁に選出されました。1回目の投票と決選投票の様子や、首相選出と衆院の解散時期、人事などの見通しが注目されました。
3番目に接触が高まったのは27日でした。同日午後に投開票が行われる自民党総裁選のほか、1966年に起きた静岡県一家4人殺害事件の再審判決に注目が集まりました。前日26日に静岡地裁が強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さんに無罪を言い渡しました。
◇特定のタイミングを捉えた広告に注目
この調査では、「印象に残った新聞広告」を尋ねています。9月は「この新聞を燃やしてください。」(タイガー魔法瓶株式会社/1日)、「ハロウィンジャンボ 本日発売!」(全国都道府県/17日)、「おいしい記憶はつながって、私の未来を動かしている。」(キッコーマン株式会社/22日)などが上位に挙がりました。
デーリーメディアである新聞の特性を生かし、特定のタイミングを捉えて掲載した広告に注目が集まりました。
◇2024年9月のメディア別接触傾向
①9月21日(大谷翔平本塁打50盗塁50達成)
②9月28日(自民党総裁に石破茂氏を選出)
③9月27日(自民党総裁選、袴田さん再審無罪)
◆日本新聞協会について
新聞・通信・放送122社で構成する一般社団法人。会長は中村史郎(なかむら・しろう/朝日新聞社代表取締役会長)。
◆日本新聞協会広告委員会について
日本新聞協会会員新聞社の広告・営業局長63社63人で構成。委員長は渡部秀一(わたなべ・しゅういち/朝日新聞社メディア事業本部アカウントソリューション担当本部長)。
◆新聞オーディエンス調査365について
月1回以上新聞を読んでいる18歳以上69歳以下の計300人を対象に、普段と比べてメディアによく接したかどうかを毎日尋ねるウェブ調査です。毎月のトピックスを翌月下旬に発表しています。2017年10月1日から19年9月30日まで実施し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うメディア接触状況の変化を調べるため、20年6月より調査を再開しました。新聞、テレビ、インターネットのメディア別に、当該月平均と比較したデーリーの接触状況を公表します。事件や事故、政治・経済の状況に加え、大きなイベントや正月など消費行動にもつながる各種タイミングでのメディア接触、季節変動などを観測します。
〈この件に関する問い合わせ先〉
日本新聞協会 広告部広告担当
メール:koukoku@pressnet.or.jp
以 上