[広告主部門・新聞広告賞]5作品(広告主名50音順)
お願いです。高く買わないでください。
旭酒造株式会社
【受賞理由】
日本酒「獺祭(だっさい)」が全国的な人気となり、価格の高騰や、流通・保存環境による品質劣化が懸念される現状を受け、正規販売店における適正価格での購入を訴えた。シンプルなクリエーティブにより、旭酒造の凛(りん)とした企業姿勢をストレートに伝えている。広告掲載後、正規販売店での購入者が増えるだけでなく、流通に対しても大きな影響を与えるなど、社会に一石を投じた。消費者の視点に立ち、商品や企業のブランド価値向上に寄与した広告として高く評価された。
掲載=2017年12月10日、読売に掲載/全15段カラー
「広告事例」掲載ページ
謹んで新年のお詫びを申し上げます。
学校法人近畿大学
【受賞理由】
政治家や芸能人の不祥事などが相次いでいることを逆手にとり、さまざまなお詫びを組み合わせた正月広告を掲載した。コミカルに表現された13パターンの文章は、見出しこそ謝罪しているものの、研究実績や外部評価の高さなど近畿大学の特徴が理解できるように細部までこだわった作りとなっており、ユーモアのセンスにあふれている。お詫び広告という新聞ならではの形態をうまく使い、詳細性、説得性など新聞広告の特性を活用した広告として高く評価された。
掲載=2018年1月3日、4日、朝日、毎日、読売、日経、産経、スポニチ、日刊スポ、サンスポ、報知、デイリースポ、夕刊フジに掲載/全15段(夕刊フジは全11段)カラー
「広告事例」掲載ページ
サイクルショップコダマ90周年
サイクルショップコダマ
【受賞理由】
大分県の自転車販売店「サイクルショップコダマ」は、創業90周年を記念し、64年前に地元紙のカメラマンが撮影した写真を大きく使った広告を掲載した。先代社長が自転車競技大会で優勝した際の躍動的な写真は、創業者の思いと100周年に向けた決意を読者に伝えている。折り込み広告と連動させることで記念セールへの集客をもたらし、企業広告を販売促進にもつなげた。迫力のある写真と実話で構成されたストーリーは感動を呼び、地域密着の企業と地元紙のつながりを感じさせる広告として高く評価された。
掲載=2017年9月21日、大分合同に掲載/全15段カラー
休肝日のFANTASTIC!な断り技
サントリーホールディングス株式会社
【受賞理由】
サッカーワールドカップの開催時期に合わせ、飲みに誘われたときの多様な断り方を、サッカー用語と楽しいイラストでユーモラスに表現した。酒造メーカーがCSR活動の一環として飲酒を控える「休肝日」を啓発するという話題性があり、部下とのコミュニケーションに悩む上司と、誘いを断るのに苦労している若者を対比させることによって、世相を表す紙面にもなっている。新聞の一覧性をうまく活用し、センスがありウィットに富んだビジュアルで社会的に意義のある内容を伝える広告として高く評価された。
掲載=2018年5月31日、朝日(北海道)に掲載/二連版全30段カラー
霞が関ビルディング竣工50周年キャンペーン
三井不動産株式会社
【受賞理由】
日本初の超高層ビルの竣工50周年を迎えた日の朝刊に、上棟式当時の写真を使用した見開き広告を掲載し、都市開発に寄与する不動産会社の企業理念を訴えた。式典出席者が一斉に空を見上げる写真からは、ビルの高層化が50年前に人々に与えた驚きと、日本の未来に対する期待感が伝わってくる。ユニークな構図を効果的に使った迫力のある紙面は、固定概念にとらわれず、新しい柔軟な発想で都市の価値創造に挑戦し続ける企業姿勢を見事に表現した広告として高く評価された。
掲載=2018年4月12日、朝日、読売、日経、フジサンケイビジネスアイに掲載/二連版全30段(フジサンケイビジネスアイは全22段)カラー
[新聞社企画部門・新聞広告賞]5作品(会員名簿順)
【受賞理由】
国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に向け、社会の理解を促進し、目標達成を後押しする活動を総合的に展開した。報道、広告、事業、デジタルなど新聞社内の機能やリソースをフル活用してプロジェクト化し、さまざまな企画を実施することで読者や消費者の共感を呼ぶビジネス機会を創出した。高校生や大学生など若い世代の取り込みにも成功しており、地球規模のテーマに真正面から取り組んだ新聞社らしい広告企画として高く評価された。
掲載=2017年10月3日から18年3月28日まで(継続中)/二連版全30段、全15段、全5段など、カラー
北海道の働く女性応援プロジェクト「HATAJOラボ」
北海道新聞社 営業局
【受賞理由】
働く女性を「HATAJO」と名付け応援するとともに、その目線で「女性が働きやすい職場環境作り」をサポートする統合プロジェクトを展開した。働く人を盛り立てるコンテンツやイベントを提示するだけでなく、サポーター企業を募集し、広告企画につなげることを実現した。雇用する側である企業のイメージアップにも貢献することで、女性の職場環境を社会全体で向上させるための循環を作り出している。新聞社が企業と働く女性の間に立ち、地域の課題解決を目指しながら新しいビジネス機会を創出する取り組みとして高く評価された。
掲載=2017年4月27日から18年5月26日(継続中)/全15段、全7段、全5段、雑報など、カラー・モノクロ
第66回全日本広告連盟秋田大会記念特集「秋田犬新報」
秋田魁新報社 営業局
【受賞理由】
地元の財産である「秋田犬」にスポットを当て、企画記事と広告のすべてに地元出身の漫画家による人気作品を使った大胆なデザインの別刷り広告特集を展開した。原作を尊重しながらも、商品・サービスの特性やメッセージを柔軟にカスタマイズした斬新なクリエーティブは、注目を集めた。平昌冬季五輪の金メダリスト・ザギトワ選手に秋田犬が贈呈されるという話題も盛り込むなど、タイムリーな企画とした。新聞と漫画を上手に組み合わせ、広告を主役にした企画として高く評価された。
掲載=2018年5月15日/別刷り(20ページ)、カラー
静岡新聞防災企画~BuddyBox・ココカバ防災~
静岡新聞社 営業局
【受賞理由】
東海地震の危険性が長年指摘されている中、静岡県においても十分な備えができていない人が多い現状を踏まえ、防災の大切さを訴える企画を展開するとともに、備蓄品の定期宅配サービスを開発し、提供した。流通業やサービス業の広告主とともに、啓発活動から商品化までの流れを作り上げた。防災を分かりやすく、かつ具体性を持った展開で訴え、新聞社が社会で果たす役割と新たなビジネスモデルを提示した企画として高く評価された。
掲載=2017年7月30日から随時/別刷り、全15段、全5段など、カラー
父の日特別企画「家族のはなし2017」
信濃毎日新聞社広告局
【受賞理由】
家族の大切さを問いかけるシリーズ広告企画を、母の日に比べて存在感が薄いといわれる「父の日」にあわせて展開した。働く父親の背中の写真と、協賛広告主のロングセラー商品の後ろ姿を見開きで並べた大胆なクリエーティブの別刷り広告特集は大きなインパクトを与え、世のお父さんたちを元気づけた。家族へのメッセージを募集し、世界で1部だけのパーソナル新聞を特集発行日に戸別配達するなど、イベントの要素も加え、読者の広告企画への参加意識を高めた。家族の絆を深める機会を継続的に提供する取り組みとして高く評価された。
掲載=2017年5月14日、5月31日、6月18日、7月19日/別刷り、二連版全30段、全15段、全3段など、カラー
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