新聞の公共性や役割といった重要なテーマをお話しいただきました。あらためて自分の生活と新聞という身近な視点でお話を伺えますか。
私は中国に関心があり、実際に訪れたり勉強したりしています。自分では見えなかったことを新聞記事が補完してくれ、理解が深まりました。また、自分が興味のあるものがどのように評価されているかを知る上でも、重要な存在です。
ゼミの教授が新聞記者出身だということもあり、昨年、文章訓練の一環として新聞各社のコラムを参考に、自分でニュースをピックアップしてコラムを書いていました。その内容を発表し、みんなで討議もしました。こうした学びを通して、新聞がさまざまな意見の形成に役立ち、いろいろと考えるきっかけになることを実感しました。
1年生の時、新聞記事を200字で要約する授業がありました。大事なポイントを取り出し、凝縮して伝えるという作業はとても勉強になりました。
金融の授業で、新聞を持ち寄って関連記事をピックアップし、先生がそれについて解説し、みんなで意見を交わしました。学び以外にも、私はスポーツが好きなので、試合の情報はもちろん、選手にスポットを当てた記事などを読んで、人としての選手の魅力も知ることができました。実際に球場やキャンプに行ったりするのも好きで、記事から受ける印象と現場で自分が受ける印象を比べると興味深いです。
皆さん、大学での学びや趣味にも新聞を生かしているようですね。日本のように資源のない国でベースになるのはやはり優れた人材でしょう。国の文化や価値を理解し、しっかりと自分の意見を持った人材を育成する上で、新聞はますます重要性を増すのではないかと思います。社会人になってもぜひ継続して購読してほしいですね。
新聞のもう一つの役割として忘れてはならないのが、読解力を養えるということ。学習指導要領にのっとり、学校の授業で新聞が活用されています。新聞記事を通して、考える力や新たな視点を得ることができます。ですから、日本新聞協会では、誰もが手軽に新聞を手に入れられ、生活する上での「必需品」として、今後もより多くの皆さんに新聞を読んでいただける環境を整えるべく活動していきます。
本日参加していただいた学生の皆さんそれぞれが、自分なりの新聞活用法をお持ちのようで、大変興味深いですね。小菅さんと鳥山さんからも、普段なかなか気付くことのできない新聞の魅力をお聞かせいただき、大変参考になりました。本日はありがとうございます。