話題の拡散好む 不定期に読む層 社会に高い関心 新聞毎日読む人 オーディエンス調査 広告委
新聞協会広告委員会は2月20日、2018年「新聞オーディエンス調査」の結果を発表した。紙、インターネットを問わず新聞発の情報に触れている人(新聞オーディエンス)は91・2%。不定期に触れる「拡張オーディエンス」は17・4%。毎日接触する人は53・6%だった。不定期に読む層は、ネットで欲しい情報を見つけるのが得意で、知っている話題を広めるのを好む傾向がある。毎日読む層は、環境に配慮した商品を選ぶなど社会への関心が高い。
拡張オーディエンスの平均年齢は37・7歳。毎日読む人より約19歳若い。日頃の行動や姿勢を尋ねると(「当てはまる」「まあ当てはまる」の合計)、67・0%の人が「ネットで欲しい情報を見つけられる」、64・1%が「自分の知っている話題を広める」と答えた。
関心のある商品、サービスには(複数回答)、41・1%の人が携帯電話・スマートフォン、34・0%がファッション・雑貨を挙げた。
新聞の情報に毎日触れる人の平均年齢は56・8歳だった。
日頃の行動や姿勢については、50・5%の人が「環境に配慮した商品を選ぶ」、44・8%の人が「地域活動に参加する」と回答。33・9%が「企業の社会的責任に関心がある」と答えた。
関心のある商品は「食品」を挙げた人が最多(50・2%)だった。
新聞発の情報への接触頻度について「週1回以上」と答えた人は15・9%、「月1回以上」が4・3%。「月1回未満」は5・6%だった。自宅で新聞を定期購読している人は60・8%だった。
各広告メディアの印象・評価も尋ねた。「必要な情報をあらためて確認できる」メディアとして新聞広告を挙げた人(複数回答)は23・3%。「企業の社会貢献への取り組みが伝わってくる」は22・1%、「企業の環境問題への取り組みが伝わってくる」は21・8%の人が新聞広告を挙げた。いずれもテレビCMやポータルサイトの広告、SNS内の広告、企業の公式サイトなどと比べ評価が高い。
調査は昨年に続き2回目。18年11月1日から13日にかけ、訪問留め置き法で実施した。全国の15~79歳の男女1200人が回答した。
(2019年2月20日)