<新聞広告賞> 大賞は元カープ・黒田氏 盟友の引退 紙面でねぎらう
新聞協会は9月5日、第39回新聞広告賞の受賞作を発表した。新聞広告大賞は、日米で活躍した元プロ野球投手・黒田博樹氏が中国新聞に出稿した「結局、新井は凄かった」に贈る。広島東洋カープの後輩・新井貴浩選手の引退を新聞広告でねぎらった。過去の新聞記事や写真を配した構成、現役最終試合の直後に出稿し全国的に話題を呼んだ点などを評価した。
広告は全15段2ページ。昨年11月5日付朝刊に掲載された。表面には「新打線 新井ブレーキ」「4番新井に快音遠く」などの見出しで凡退や不振を伝える中国の記事を並べた。裏面は塁上で両手を突き上げる新井選手の姿に「結局、新井は凄かった」のコピーを添えた。苦楽を共にした2人の関係がにじむ遊び心あふれる表現で耳目を集めた。
本賞は広告主部門、新聞社企画部門で各5件、計10件を選んだ。10月24日に東京都港区の東京プリンスホテルで開く「新聞広告の日」記念式典で贈賞する。
応募は広告主部門が276件、新聞社企画部門は65件だった。大賞、本賞のほか広告主部門は17件の優秀賞、新聞社企画部門は5件の奨励賞を選んだ。
同賞は1981年創設。新聞紙上で優れた広告活動を展開し、新聞広告の可能性を開拓した広告主企業、新聞社に贈る。
本賞は次の通り。
《広告主部門》2億円事件。お正月働き方改革広告=幸楽苑ホールディングス▽香害 2点シリーズ=シャボン玉石けん▽弊社Wikipediaをいったんそのまま掲載します。=セブンツーセブン▽新元号キンチョール(4月1日)=大日本除虫菊▽パンテーン #HairWeGOキャンペーン 就活ver.1 #1000人の就活生のホンネ=プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン
《新聞社企画部門》海の声新聞=東京新聞広告局▽定年GO!=河北新報社営業局▽おくる福島民報=福島民報社東京支社▽「家族のはなし2018」家族の言葉新聞=信濃毎日新聞社広告局▽熊本城復興支援キャンペーン=熊本日日新聞社業務推進局
(2019年9月5日)