お前は新聞を「楽」しんでいる しゃべる新聞広告
新聞協会広告委員会は10月12、14の両日、スマートフォンをかざすとアニメのキャラクターが言葉を発する「#ぺちゃくちゃ新聞広告」を全国84紙に掲載した。12日は「北斗の拳」の主人公ケンシロウ、14日は「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」の悪役ドロンジョが登場。短文投稿サイト・ツイッターで募ったせりふを声優が読み上げた。新聞広告が音や映像でもメッセージを伝えられることをアピールした。
キャラクターの口の部分に印刷されたQRコードをスマホで読み込むと、特設サイトが開く。スマホを横に倒して紙面に置き、動画を再生するとケンシロウとドロンジョが話し始める。口の動きはせりふに合わせて作り込んだ。
12日は、ケンシロウ役の神谷明さんがスタジオに詰め、投稿の中から「台風の被害は大丈夫か? 自己判断せず、周りの人を頼るんだ」などの言葉を随時読み上げた。14日は、ドロンジョ役の喜多村英梨さんがスタジオからメッセージを発信した。
ケンシロウの動画は34本、ドロンジョ版は49本を配信した。特設サイトで22日まで公開した。
企画には電通と博報堂グループが協力した。制作を指揮したのは電通の澤本嘉光氏と、博報堂ケトルの嶋浩一郎氏。
トップクリエーター2人を起用することで、若手制作者に新聞広告への関心を喚起することも狙った。
(2019年10月14日)