協会賞、編集部門に特化 報道の力を社会に訴求 技術・経営部門は改称【理事会】
第861回理事会は2月19日、事務局会議室で開かれ、2020年度から新聞協会賞の贈賞対象を編集部門に絞ることを決めた。新聞報道の力を社会に訴える賞であることを明確にする。広報の在り方を今後検討する。従来の新聞協会賞技術部門は「新聞技術賞」、経営・業務部門は「新聞経営賞」(いずれも仮称)に改称する。
再編後の新聞協会賞は、「ニュース」「写真・映像」「企画」の3部門で募集する。選考分科会から選考委員会への上申は各部門1~3作品、合計5~7作品を目安とする。インターネット上に不確かな情報や偽ニュースも出回る中、正確で公正な報道が社会に貢献していることを、受賞作を通じて訴える。
新聞技術賞はこれまで通り、優れた技術を顕彰する。新聞経営賞も従来と変わらず、経営・業務部門で顕著な功績があった新聞人に贈る。通算の受賞回数、連続受賞年数は、従来の新聞協会賞の受賞実績と通算する。
ニュースパーク(新聞博物館)鴨居分室の20年度の修繕計画を了承した。漏水対策として外壁の全面改修、窓枠の修復、シャッターの止水対応工事を実施する。
博物館は20年度から、団体で訪れた小学生に親子向け入場券を渡す。次の来館時に大人1人分を無料にする。保護者の来館を促し、親子で新聞に関心を持ってもらうことが狙い。
NHK、中国が申し出た理事変更に関し、書面で決議することを決めた。NHKが正籬聡副会長、中国が岡畠鉄也代表取締役社長への変更を申し出ている。
(2020年2月19日)