過熱取材対策を匿名調査に追加 編集委、文書で審議
編集委員会は4月16日までに、今年度の「匿名発表に関する実態調査」の実施を了承した。都道府県ごとに取材・報道に支障が出た事例や、折衝により改善した事例を集める。実名報道が批判される背景として集団的過熱取材が考えられることから、各地の事例や対策を尋ねる設問を加えた。新型コロナウイルスの感染拡大で9日に予定していた会合を中止したため、議事の一部を文書で審議した。
災害時の死者や安否不明者の氏名公表に関し、各地の報道責任者会や県政記者クラブに自治体との協議を進めるよう要請することを決めた。全国知事会の危機管理・防災特別委員長を務める神奈川県の黒岩祐治知事が3月末、氏名を原則公表する県の方針を固め、各自治体に同様の対応を働き掛ける意向を示していた。
(2020年4月16日)