「日刊新聞発祥の地」 碑 横浜市庁舎敷地内に再建 新聞協会
神奈川新聞社から継承
新聞協会は4月27日、国内初の日刊邦字紙・横浜毎日新聞の創刊を顕彰する「日刊新聞発祥の地」記念碑を公開した。碑は横浜市中区の市有地にあり、新市庁舎建設に伴い一時撤去されていた。このほど庁舎敷地内に再建された。碑は新聞協会が神奈川新聞社から譲り受けた。
神奈川新聞社は1962年、横浜毎日新聞の発行元・横浜活版社があったとされる旧横浜生糸検査所の敷地内に記念碑を建てた。横浜開港資料館の調べでその後、本来の発祥地は400メートル離れた市有地だったことが判明。碑は市の協力を得て2009年に移設された。市庁舎建設のため一時的に撤去されていた。
再建に合わせ、新聞界の始まりを刻む記念碑を恒久的に残すため、神奈川新聞社が新聞協会に寄贈を申し出た。
新聞協会の山口寿一会長は「洋紙1枚の両面印刷は近代新聞の始まりを告げるもので、創刊の地への記念碑建立は意義深い。長い歴史を礎に、新聞界はこれからも正確な情報を伝え、読者の信頼に応えるよう努めていく」との談話を出した。
(2020年4月27日)