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在宅浸透で文章研修に需要《NIBセミナー》

 新聞協会のNIB(ビジネスに新聞を)セミナーが9月30日、オンラインで開かれた。人材開発会社・リクルートマネジメントソリューションズ(RMS)の担当者は、テレワークの浸透で文章力を高めたい社会人が増えており、新聞を使った講座は有用だとの考えを示した。新型コロナウイルス禍で企業が関心を高めるオンライン研修については、中国新聞社の担当者が「支店が点在する企業にも採用してもらえる」などの利点があると話した。

 RMSの調査によると、8月時点でオンライン研修の体制を整えている企業は68・3%。コロナ禍の収束後もオンライン研修を取り入れたいと答えた社は6割を超えた。同社で研修の企画開発を担う石橋慶氏は「オンライン上でのグループ学習と個人学習を組み合わせた研修内容を再構築すべきだ」と語った。

 テレワークに必要な能力を経験者917人に尋ねた同社の調査では、79%の人が「情報や要望を文章で分かりやすく伝えること」を選んだという。同社・組織行動研究所の古野庸一所長は「短い文章で分かりやすく伝える新聞社の技術を伝授してほしい」と述べた。

 中国は9月、初のオンライン版NIB講座を開いた。受講者は26社69人で、対面での実績を含め最多。11月にフォロー研修を実施する。1社あたりの料金は通常の半額の1万5千円。3か月分の新聞購読料として、受講者1人につき別途1万3千円をもらう。

 新型ウイルス感染拡大で、今春は集合型のNIB講座を断念した。その後、企業のオンライン研修への関心が高まり「メールや訪問での営業がかけやすい」と片山明子ソリューション推進チーム部長。集合研修にこだわる企業には、オンライン上でのグループ討議など「双方向性」が保たれる点を強調したと話した。

(2020年9月30日)

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