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新入社員の一生の思い出に 新聞広告大賞のアウトソーシングテクノロジー 「新聞広告の日」式典 

 第63回「新聞広告の日」記念式典が10月20日、東京都千代田区の帝国ホテルで開かれた。新聞広告大賞が技術者派遣会社のアウトソーシングテクノロジーに贈られた。山根弘行広報ブランディング室長は受賞あいさつで「一生に一度の思い出になるはずの入社式で、同期と顔を合わせることができなかった新入社員たちの記憶に残るものにしようとの思いで企画した」と述べた。

 同社は新型コロナウイルス禍の影響で入社式をオンライン開催した4月1日、新入社員からSNSなどで事前に募ったメッセージを全15段広告で紹介。新聞広告を同期社員が一堂に会する場と位置付けた。紙面に印刷されたQRコードから、新入社員を勇気づける内容のウェブ動画に誘導した。

 山根氏は、新入社員から「長く勤めたいと思った」との声が寄せられたと紹介。新入社員の祖母から「孫がこの会社に入ることができて良かった」との言葉が届くなど、予想以上の反響があったと語った。

 新聞協会の山口寿一会長(読売)はあいさつで「新聞広告は他のメディアと連動することで、情報を拡散させる力がさらに強くなる」と述べた。新聞広告を軸にデジタルメディア、映像、イベントなどを絡めて広告主の多様な要望に応えたいと話した。

 新聞広告賞を受賞した広告主、新聞社による報告会も実施。受賞活動計9件の担当者らが新聞広告とSNSやウェブサイトを連動させた取り組み、読者参加型の仕掛けなどを紹介した。

 式典では新聞広告クリエーティブコンテストの贈賞式も開いた。入賞した7作品について、審査委員長の副田高行氏(アートディレクター)が講評した。

 新聞社や広告主企業、広告会社などから440人が参加した。

第40回新聞広告賞

2020年度新聞広告クリエーティブコンテスト

(2020年10月20日)

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