災害報道、防災活動を特集 4月24日から震災10年展 東北4紙協力 ニュースパーク
ニュースパーク(新聞博物館)は4月24日、企画展「伝える、寄り添う、守る――『3・11』から10年」を始めます。岩手日報社、河北新報社、福島民報社、福島民友新聞社が特別協力。震災伝承活動の現状を追う河北の「復興再考」など各社の連載記事のパネルが並びます。地域の小中学生が防災について取材する高知新聞社の「防災いのぐ記者」など、紙面での啓発にとどまらない各社の活動も紹介。災害時の新聞社の役割について考えます。
第1部「伝える」では、4紙の連載各8本をパネル化しました。紹介しているのは、犠牲者3488人の顔写真と人となりを伝える岩手日報の企画「忘れない」など。取材に協力した遺族ら458人に対面で取材し、生活を再建するまでの住居の移り変わりを地図上に再現したデジタルアーカイブもサイネージで流します。
第2部「寄り添う」では被災地やそこで暮らす人の今を伝える報道写真を展示します。開園した南三陸町震災復興祈念公園の写真(河北新報)や、震災時から止まっている福島県双葉町の消防屯所の時計の写真(福島民友新聞)などをそろえました。
第3部「守る」では、東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震などへの地元紙の対応を振り返るパネルを展示します。各紙の編集局長らがコメントを寄せています。河北のワークショップ「むすび塾」など防災・減災への取り組みも紹介。災害時に飛び交うデマへの注意を呼び掛ける展示もあります。
展示総数は約160。会期は9月26日まで。
企画展の概要はこちらでご覧いただけます。
(2021年4月20日)