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言論失う重さを考える場に 新聞への弾圧巡りミニ展示 ニュースパーク

 ニュースパーク(新聞博物館)は7月9日、ミニ展示「言論弾圧と新聞」を始めました。6月に廃刊した民主派系の香港紙・蘋果日報の最終号(24日付)を展示。廃刊を伝える朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞のコラムなども紹介しています。日本の新聞社への言論弾圧の事例を示す歴史資料も見られるようにしました。言論の自由を失うことの重さについて考えてもらう狙いです。

 マイクロフィルムから複写した1918年8月15日付の大阪朝日新聞には、鉛版から記事を削り取った跡が残っています。米価が高騰していた当時、各地で暴動が発生。同紙は価格調整の提言や寺内正毅内閣への批判を展開していました。しかし、14日夜に「米騒動」の報道が禁止に。鉛版から関連する記事の部分を削って15日付を発行しました。紙面では政府が記事の掲載禁止令を出した経緯を報じています。

 2階企画展示室前のホワイエで展示しています。終了日は未定です。

 3階の常設展示「新聞のあゆみ」では、言論統制により新聞が戦時体制に組み込まれていったことを示す資料を紹介しています。

 ミニ展示の概要はこちらでご覧いただけます。

(2021年7月9日)

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