<NIE札幌大会・公開授業>記者の主張読解 的確な写真選ぶ 桑園小の夏井教諭
第26回NIE全国大会・公開授業では札幌市立桑園小学校の夏井彩教諭が、新聞記事から記者の主張を読み取り、それにふさわしいグラフや写真などの資料を選ぶ国語の授業を実施しました。自分の意見を効果的に伝える方法を学ぶ一環として記事を活用しました。
使ったのは札幌駅前の地下歩行空間(チカホ)が地域のにぎわいにもたらした効果に関する記事。記事はチカホの人通りが多いのに対し地上は歩行者がほとんどいないことを指摘。児童は記者が「地上と地下が協力することで、駅前を活性化させてほしい」と主張していると考察。その上で、混み合った地下の様子を示す写真やチカホの地図などを見比べながら、記事を説明する資料としてどれがふさわしいかを議論しました。「地上の人通りが減っていることがわかる写真が良いのではないか」「地上と地下の通行量を表すグラフがあれば、一目で比較できる」などの意見が出ました。
同校は児童が持続可能な開発目標(SDGs)に関連し環境保全を呼び掛けるポスターづくりに取り組んでいます。授業はポスターで自分の意見を伝える際に、ふさわしい写真や図を選ぶ力を育てるのが狙いです。
(2021年8月16日)