五輪開催の是非に葛藤 新聞週間「記念の集い」で朝日新聞社・稲垣康介氏
新聞週間に合わせた「記念の集い」が10月16日、オンラインで開かれました。今夏の東京五輪・パラリンピック報道を巡り、元陸上選手の為末大氏やスポーツ担当の新聞記者らが討議。朝日新聞社の稲垣康介編集委員は開幕前、新型コロナウイルス禍でも開催を願う選手の思いと感染拡大を懸念する「世論」の両方に触れ、自身も相反する感情のはざまで葛藤したと振り返りました。胸中を明かした署名付きのコラムには読者から共感の声が届いたといいます。
今大会はスポーツ界の性差別解消にも焦点が当たりました。來田享子中京大学教授は、時の経過と共にこの問題を扱う報道が減っていることに懸念を示しました。
日本経済新聞社の北川和徳編集委員が進行役を務めました。新聞協会と在京報道16社が共催。117人から参加の申し込みがありました。
名古屋地区では5日、新型コロナ感染症を巡る三鴨広繁愛知医科大学主任教授の講演会をオンラインで開きました。
(2021年10月16日)