1. トップページ
  2. 新聞協会ニュース
  3. 正確な報道で議論を喚起 決議採択 盛岡市で新聞大会

正確な報道で議論を喚起 決議採択 盛岡市で新聞大会

 新聞協会は11月17日、第74回新聞大会を盛岡市の盛岡市民文化ホールで開きました。新聞協会賞が6件7人、新聞技術賞が1件1人、新聞経営賞は1件2人に贈られました(受賞作一覧はこちら)。相次ぐ大きな自然災害や新型コロナウイルス禍などで社会の先行きが不透明な中、「正確な報道と公正な論評を通じて人々に判断材料を提供し、世代を超えて広く議論を喚起する役割」を果たすとの決議を採択しました。研究座談会は「報道は災害にどう向き合うのか」「これからの新聞社経営を探る」をテーマに議論しました。

 開催地の岩手日報社・東根千万億代表取締役社長・主筆はあいさつで、東日本大震災から10年がたち「復旧から復興の段階に移ろうとしている」と紹介。一方、東日本大震災を上回る被害が出る可能性がある首都直下型地震や南海トラフ地震が近づいているとしました。大会について「各社が一丸となり、大衆と共に『危機の時代』を突破する強い意志を発信する機会にしたい」と語りました。

 新聞協会の丸山昌宏会長(毎日新聞社)は大会を通じて「人々が未来に希望を抱き、社会を包む不安を乗り越え、互いを尊重し合う寛容な社会を築くために新聞社が果たすべき役割や使命について考えたい」とあいさつしました。

 記念講演には、世界で初めてブラックホールの撮影に成功した自然科学研究機構・国立天文台水沢VLBI観測所(岩手県奥州市)の本間希樹所長が立ちました。本間氏は感染症のまん延や地球環境の変化などを踏まえ、報道機関と研究者が科学報道で連携する重要性を訴えました。

 新聞協会会員社幹部ら317人が参加しました。席の間隔を空けるなど新型ウイルス感染対策を講じて開催しました。盛岡市での開催は39年ぶり2回目。

 新聞大会決議はこちらでご覧いただけます。

 丸山会長のあいさつ全文はこちらでご覧いただけます。

(2021年11月17日)

ページの先頭へ