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新聞は情報の信頼性で首位 コロナ禍前より閲読時間増 広告委員会オーディエンス調査

 新聞協会広告委員会は1月20日、2021年新聞オーディエンス調査の結果を発表しました。各メディアの印象・評価を尋ねると、新聞は「情報が正確」(47.5%)、「情報の信頼性が高い」(47.1%)などの項目で他媒体より高い評価を得ました。新聞に接触する人のうち12.6%が、新型コロナウイルス流行前と比べ閲読時間が増えたと答えました。1日当たりの平均閲読時間を19年の調査結果と比べると、平日は3.3分、休日は2.6分増えています。

 頻度を問わず紙やインターネットを通じ新聞社発の情報に触れる「新聞オーディエンス」は87.8%でした。新聞オーディエンスの平均年齢は49.5歳。読者の高齢化が進んだと言われる中でも、30代以下が30.2%を占めます。新聞社発の情報に毎日触れる人は回答者全体の45.7%で平均年齢は58.1歳。40代以下が27.4%でした。

 接触頻度が月1回未満の人と、普段は見ないが接触することはあると答えた人を合わせた「拡張オーディエンス」は24.2%。平均年齢は38.3歳でした。

 回答者の考え方や行動についても尋ねました。「環境に配慮した商品を選ぶ」との回答は新聞オーディエンスが51.2%、新聞に触れていない人は28.6%でした。広告委員会は新聞オーディエンスについて、企業の経営姿勢や社会貢献に高い関心を抱いていることがうかがえるとしています。

 調査対象者が必要な情報をどのメディアから得ているかも調べました。新聞で「世の中の最新ニュースなど」(42.2%)、「世の中で起きていることの経緯・経過など」(37.9%)を得ている人が目立ちました。新聞で入手する情報に「地域(地元)の情報」(27.1%)、「お悔やみ情報」(27.1%)、「企業・教員・公務員などの人事情報」(16.9%)を挙げた人は全媒体の中で最も多くなっています。

 インターネットを通じたニュースへの接触状況についても調べました。ネット上でニュースに触れる人のうち新聞社が提供した記事を「よく見る」「たまに見る」との回答は計55.1%。全回答者のうち、新聞社が提供した記事について「信用できる」「どちらかといえば信用できる」と答えた人は合わせて51.4%。新聞社は他媒体より高い評価を得ました。

 各メディアの広告に対する評価も尋ねました。新聞広告への評価として最も高かった項目は「情報が信頼できる(36.5%)。また、「地域や地元の情報が多い」(27.9%)などの項目で他媒体の広告より高い評価を得ました。

 購買行動の過程で各メディアの広告が果たす役割も尋ねました。新聞広告について「興味を持つきっかけになる」と答えた人は21.6%。「商品などの内容理解に役立つ」は9.6%でした。広告委員会は新聞広告が商品・サービスの認知から購入までの間にある「興味・関心」「比較・検討」の段階にも効果があるとしました。

 調査は21年10月2~14日に訪問留め置き法で実施しました。全国の15~79歳の男女1200人が回答しました。

 結果の詳細はこちら(ウェブサイト・新聞広告データアーカイブ)で公開しています。

(2022年1月20日)

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