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「怪異」を伝える新聞展示 ニュースパーク

 ニュースパーク(新聞博物館)は4月23日から、企画展「近代日本のメディアにみる怪異」を開いています。明治時代以降、新聞が報じた全国各地の幽霊や超常現象などの「怪異」を紹介。説明のつかない現象について、災害時や疫病が流行した際の信仰の対象や、歌舞伎などでの娯楽の題材として捉えてきた人々の思いを伝えます。9月4日まで。

 展示は2部構成。第1部は「社会の混乱と怪異」と題しました。戦争や流行病を巡る不可思議な出来事を伝えた報道を通じ、当時の人々が不安とどう向き合っていたのかを探ります。明治、大正期などの出来事を報じた記事と、そのニュースを怪異現象として捉えた記事を並べて紹介。1879年に大流行したコレラの原因を西南戦争の戦死者の怨霊ではないかとの話を取り上げた同年の朝日新聞社の記事などを展示しています。

 第2部は前後期で展示を入れ替えます。前期は「近代化・大衆化する社会と怪異」。海辺で捕獲したという「人魚」についての記事(時事新報、1883年)や、身体から電気を発するとされる英国の少年に関する記事(同、86年)などが見られます。

 後期は6月28日から。「明治の新聞と妖怪・幽霊」と題し、メディアが明治期にかわら版や錦絵新聞で報じたさまざまな妖怪や幽霊を紹介します。

 企画展の概要はこちらでご覧いただけます。

(2022年4月23日)

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