＜NIE全国大会・実践発表＞購読率向上策巡り生徒が討論 新聞で得た知識生かす 宮崎西高など
第27回NIE全国大会・分科会の実践発表では、宮崎県立宮崎西高2年および同付属中3年の代表チーム計3組が、新聞購読率を上げるための方策をテーマに公開討論を実施しました。各チームは、購読率低下の要因として、人々が「内容に興味がない」「インターネットニュースで満足している」ことなどを挙げました。新聞でしか読めない連載小説の掲載や、インターネット上で各新聞社のニュースを一覧できる仕組みの整備などを提案しました。
公開討論は社会科と、同校が独自に取り入れる総合的な学習の「感性」を組み合わせた実践。互いの提案を高め合うことに重点を置いた「パブリック・ディベート」の形式で開きました。発表したチームは、他のチームから疑問や改善点について質問を受けます。発表したチームは寄せられた意見を踏まえて内容を練り直し、再提案します。付属中の木幡佳子指導教諭は、説明や質疑応答のために求められる知識は「普段から新聞に触れているからこそ身に付く」と解説しました。
発表と討論を受け、新聞関係者を含む傍聴者は実現できる可能性が最も高いと感じた提案に投票しました。高校生チームが最多票を獲得。複数の報道機関の記事をスマートフォンなどで読み比べることができる定額制のシステムを提案していました。
（2022年8月5日）
