<新聞配達に関するエッセーコンテスト>入賞作を発表
新聞協会は10月2日、第30回新聞配達に関するエッセーコンテストの入賞作を発表しました。大学生・社会人部門の最優秀賞は本田美徳さん(61/年齢は10月2日現在、以下同/大阪府寝屋川市)の「あの日の青年」に贈ります。巡査だった本田さんは、決まって深夜2時頃に朝刊を交番に届けた配達員との逸話を紹介。配達員から「事件を扱う仕事だから、真っ先に読んでもらわないといけない」との思いを聞いたといいます。「社会面に載る出来事の守り手」である警察官と「人々に出来事を知らせる重要な役目を担う」配達員は、社会をつなぐ仲間だと気付いたと振り返りました。
中学生・高校生部門の最優秀賞には廣瀨泉穂さん(15/大分県竹田市)の「感謝と尊敬の気持ち」を選びました。台風一過のある日。風倒木にぶつかって足を骨折し病院に運ばれた配達員がいました。配達員は「痛みそっちのけ」で仲間に連絡し配達の手配をしていました。廣瀨さんはそれを知り、配達員のように「仕事に誇りを持ち、行動する人になりたい」との決意を記しました。
小学生部門の最優秀賞は能美になさん(9/北九州市)の「明け方のサンタさん」。能美さんは寒い日の朝、冷え切った新聞を手に配達員の苦労に思いをはせました。「毎朝わくわくを届けてくれるサンタさんのような配達員」に、日頃の感謝を込めてカイロを贈ることにしました。「届けてくれるその手が、少しでも温まりますように」との願いを込めたとつづりました。
3部門で審査員特別賞と優秀賞を各1件、入選各7件を選びました。特別審査員は2018年平昌冬季五輪スピードスケートの金メダリスト・小平奈緒さん。3223編の応募がありました。
入賞作一覧はこちらでご覧いただけます。
(2023年10月2日)