著作権法改正求める 生成AIによる記事無断学習巡り 意見聴取で新聞協会
新聞協会は10月16日、対話型人工知能(AI)などで注目される生成AIと著作権について議論する文化庁文化審議会著作権分科会法制度小委員会の会合で意見聴取に応じました。AIなどの技術開発の過程で著作物を原則無許可で収集・利用することを認める著作権法30条の4について改正が必要だと訴えました。
新聞社の電子版に掲載した有料会員向けの記事などを生成AIが無断で学習し、回答を作ったと疑われる事例を複数紹介。新聞社が有料のデータベースを提供していることも伝えた上で、こうした事例は同法30条の4が許諾なしの利用についてただし書きで禁じる「著作権者の利益を不当に害する場合」に当たると強調しました。
法改正などを通じ、AIによる学習を著作権者が拒否できたり、利用時に著作権者から許諾を得たりする仕組みを整備することが必要だと主張しました。
(2023年10月16日)