<新聞大会>正確な報道届け続ける 軽井沢で決議採択
新聞協会は10月18日、第76回新聞大会を長野県軽井沢町の軽井沢プリンスホテルウエストで開きました。新聞協会賞が5件6人、新聞技術賞が1件1人に贈られました。生成AI(人工知能)が偽情報の拡散を助長する危険性などを挙げた上で「正確な報道と公正な論評を届け続け、健全な言論空間を守る」「民主主義の発展に寄与することを誓う」との決議を採択しました。研究座談会は「AIと新聞」「進化するメディアビジネス」をテーマに議論しました。
開催地の地元社・信濃毎日新聞社の小坂壮太郎代表取締役社長はあいさつで「さまざまな逆風の中でもデジタルに対応した編集の在り方や広告ビジネスの改革が必要だ」と指摘。今大会について「これらの課題を乗り越えるヒントを提供し、業界内の連携の重要さを再確認する場にしたい」と話しました。
新聞協会の中村史郎会長はあいさつで、偽情報が拡散するデジタル時代を踏まえ「良質な情報の価値が正当に評価される仕組みを築き、健全な言論空間を形成するために、新聞界が一致団結することが重要だ」と述べました。
記念講演には、脚本家の三谷幸喜氏を招きました。また、長野県内にある高校の新聞部・新聞委員会の生徒による協会賞受賞者らへの公開インタビューも実施しました。
新聞協会会員社幹部ら380人が参加しました。長野での新聞大会開催は3回目。
新聞大会決議はこちらでご覧いただけます。
中村会長のあいさつ全文はこちらでご覧いただけます。
(2023年10月18日)