視覚的に伝える工夫紹介 新聞整理・デザイン展 9月7日に開幕 ニュースパーク
ニュースパーク(新聞博物館)は9月7日、企画展「ニュースを伝える情報デザイン―インフォグラフィックスと新聞整理の世界」を始めます。情報やデータを視覚的に表現する「インフォグラフィックス」を取り入れた新聞・通信各社の報道を紹介。多くの情報を素早く読み解くためのレイアウトや、読みやすさを追求する書体の変遷にも焦点を当てます。鉛活字や木の活字も展示します。ルビ用の活字も見られます。
企画展は、①「インフォグラフィックスの世界」②「フォントの世界」③「新聞整理の世界」④「これからの情報デザインの世界」――の4部構成。約150点の展示を通じ、ニュースを分かりやすく伝える新聞・通信社の工夫を来場者に知ってもらうことが目的です。
①はロシア軍によるウクライナ侵攻から1年に合わせた朝日の見開き紙面(2023年2月24日付)を展示します。右面は侵攻を巡る1年の動きを時系列順に表にまとめました。左面は地図や図表で、ミサイル攻撃を受けた場所や国別の支援額などを示しました。制作を担った加藤啓太郎デザイン部次長のコメントをパネルで紹介。取材・編集チームの記者と共に「見せ方を意識した紙面作りができた」との声を伝えています。
④はデジタル媒体を使った取り組みを取り上げます。今年1月に羽田空港で発生した日本航空機と海上保安庁機の衝突事故を、写真や映像、交信記録などをもとに3Dモデルで検証した日経のデジタルコンテンツ(1月9日公開)を紹介。コンテンツの制作過程を伝える記事(1月19日公開)も併せて展示します。制作の背景を明らかにすることで「記事の信頼性を高めたい」との取材班の思いを伝えます。
企画展は神奈川県、横浜市、川崎市の各教育委員会が後援します。展示は12月22日まで。
企画展の概要はこちらでご覧いただけます。
(2024年8月27日)