「議論の着火点」実感 新聞広告大賞の鹿児島県鹿屋市 「新聞広告の日」記念式典
第67回「新聞広告の日」記念式典が10月21日、東京都千代田区の帝国ホテルで開かれました。新聞広告大賞が鹿児島県鹿屋市の「土用の『うしの日』問題」に贈られました。鹿屋市の原口学副市長は「議論を起こす『着火点』として新聞広告の力を感じることができた」と振り返りました。
鹿屋市はふるさと納税の返礼品としてウナギの申し込みが多い時期に、もう一つの名産品である和牛もPRする広告を掲載。紙面の表裏に和牛とウナギそれぞれの生産者が登場し「土用の丑の日に食べるのはウナギか、牛か」を巡り双方の掛け合いを展開しました。
原口氏は、広告掲載後に「市を応援したくなった」などの反響が市役所に届いたと紹介。豊かな自然を生かし「和牛とウナギどちらも推していく」と語りました。広告に登場した生産者2人も登壇し、紙面に載せたコピーを読み上げました。
新聞協会の中村史郎会長(朝日新聞社)はあいさつで「新聞広告は長年培った信頼性を背景に、正確で安心・安全な情報を広める力を持つ」と強調。今後も、デジタルメディアや映像などを組み合わせた新たなアイデアで広告主の要望に応えると述べました。
新聞広告賞を受賞した広告主、新聞社による報告会も実施。受賞活動計10件の担当者が、新聞広告と他媒体を組み合わせた企画の狙いなどを紹介しました。
新聞社や広告主企業、広告会社などから計480人が参加。オンラインでも配信しました。
(2024年10月21日)