統合編集 AI活用も 印刷不良軽減する刷版紹介 「JANPS in page2025」 CONPTと新聞協会開催
新聞協会と新聞製作技術懇話会(CONPT)は、2月19~21日、「JANPS(新聞製作技術展) in page2025」を池袋サンシャインシティ文化会館展示ホール(東京都豊島区)で開きました。テーマは「新しい時代に向けたDX――製作技術から総合技術へ」。上流工程では、AI(人工知能)を活用し、出稿業務を効率化させる統合編集システムなどが展示されました。下流は、紙面トラブルへの対応にかかる負担の軽減や印刷品質の保持につながる新技術が紹介されました。
印刷やメディアビジネスの総合イベント「page」(日本印刷技術協会主催)に、JANPSコーナーを設けました。CONPT加盟の10社、非加盟の7社が出展。CONPTもブースを出しました。
統合編集システムの展示ではAIを活用した技術が目立ちました。東芝デジタルソリューションズは、生成AIによる見出し自動作成技術を展示。紙面向けとデジタル向けに、それぞれの特性に応じた作り分けができます。
日本電気はAIを活用した写真検索機能を展示。検索した写真の特徴から、類似の過去写真を呼び出すことが可能です。顔写真なども検索でき、新聞社アーカイブの有効活用に資するとしました。
下流では、富士フイルムグラフィックソリューションズが、無処理刷版の端にインキが付着することで起こる紙面の汚れを軽減する新技術をパネルで解説しました。西研グラフィックスは、端折れ紙面をAI搭載カメラが検知するシステムを紹介。輸送後に端折れ紙面を取り除く販売所の負担軽減につながるとしました。
新聞社からは、読売東京が出展。輸送トラックの走行状況や店着時間を可視化するシステムを紹介した。
昨年の実施を予定していたJANPSの代替イベントとして開催。pageには3日間で計2万4580人が訪れました。
(2025年2月28日)