2016年 1月号(No.774)
戦後70年報道を振り返る/報道の役割と「死刑弁護」報告書
戦後70年報道を振り返る
戦争体験はどうすれば伝わるのか──「千の証言」での工夫とメディアの責任
砂間 裕之(毎日東京)
語り継ぐ使命を痛感──さらなる歴史発掘へ記者の素養が必要
柴田 文隆(読売東京)
記憶を解き放ち未来を考える──語られなかった思いを形にした意義
小市 昭夫(信濃毎日)
戦争とその後を被爆地の視点で検証──核の歴史を見つめ、地元紙のあり方を考える
山田 貴己(長崎)
「命どぅ宝」礎に不戦を継承──地続きの辺野古新基地に抗う県民とともに
松元 剛(琉球)
国策に翻弄された農家の戦後──古老の言葉かみしめ将来考える
鈴木 祐子(日本農業)
戦争体験者がいることの重み──「だまされた国民」の内面に迫る作業を
高木 忍(室蘭)
「花」を入り口にわが事として──読者の心に引っかかる言葉を伝える
木原 育子(東京)
資料調査を通じ「新たな声」聞く──証言を読み解き国家戦略を解明する
伊藤 王樹(NHK)
言葉詰まる姿に気づいた悲劇の本質──「節目」にとらわれず問い続けたい
川上 あすか(新潟)
「平和報道」の心情倫理と責任倫理──国際紛争に向き合う「9月ジャーナリズム」を
佐藤 卓己(京大)
「戦争」と「平和」の伝え方を考える──当事者意識を育てるために
伊藤 剛(アソボット)
「一介のジャーナリスト」からの出発を──新聞には100年単位の歴史観が必要
加藤 典洋(文芸評論家)
直視すべきネット発のイノベーション──新聞がもたらした欲望・感覚革命の行方
竹内 洋(関西大)
報道の役割と「死刑弁護」報告書
門戸を閉ざすことなく取材対応を──弁護人は最も重要な取材対象の一人
降幡 賢一(元朝日)
報道と刑事弁護人の温度差──日弁連の死刑弁護の方針をめぐって
森 炎(弁護士)
「会見でなくHP」打ち出した市長──〝風変わり〟では済まない深刻な問題
前川 茂之(神戸)
連 載
〔世界メディア事情〕(米国) 信頼される新聞は主張ができる──民主主義を守るため
津山 恵子(在米ジャーナリスト)
〔ザ・ショット〕 立ち上る煙で現場特定──車乗り捨て自転車で
村上 俊介(岩手日報)
〔特派員の日常から〕(アメリカ総局) 米大統領選の現場から──過酷な試練、試される候補
佐藤 武嗣(朝日)
〔前線記者〕 「100年レベルの夢」を実感──国産旅客機MRJ初飛行を取材して
桐山 純平(中日)
〔困ったことば〕 3タテ──連勝? 連敗?
玉置 肇(日刊スポ)
〔わが支局 わが日々〕(奈良・橿原支局) 文化財の宝庫
竹内 稔人
随 想
地元で当たり前でも
星 匠(釧路)
有田焼400年に思う
坂田 勝次(佐賀)
博多うどん
藤 勝之(エフエム東京)
ブックレビュー
新聞日誌(2015年11月)