2016年 2月号(No.775)
パリ同時多発テロ事件と報道/放送の自律と権力
パリ同時多発テロ事件と報道
事件が日本にとって持つ意味──グローバル・プレイヤーとして危機認識を共有せよ
渡邊 啓貴(東京外国語大)
歴史の転換を意識し多角的に──注目すべき欧州社会の変化
小倉 孝保(毎日東京)
米同時テロ以降の流れを念頭に──多角的取材が必要なイスラム過激思想と西側世界の対峙
飯塚 恵子(読売東京)
仏市民はテロの不安に抗し得るか──揺らぎがみえる「連帯の精神」
青田 秀樹(朝日)
「テロの温床」は一掃できるか──ベルギー世論、政府の強硬策の下支えに
永田 潤(共同)
抑制的だった現地報道──メディアのショック状態に自省の声も
高橋 真美(在仏ジャーナリスト)
メディアは深層を伝えてほしい──イスラム教徒として報道に望む
下山 茂(東京ジャーミイ・トルコ文化センター)
放送の自律と権力──BPO意見書をめぐって
表現の自由のために──番組編集準則は制作者の倫理確立を支える
西土彰一郎(成城大)
徹底取材し“公正中立病”と闘う──弱者の声拾い、権力を監視
斉藤 潤一(東海テレビ)
無視できない一部国民のメディア観──視聴者の受け止めを考える
小田嶋 隆(コラムニスト)
無罪獲得までの500日──前ソウル支局長裁判に「言論への刑事罰」の危うさを実感
小林 毅(産経)
〈資料〉産経新聞前ソウル支局長の起訴、無罪判決をめぐる動き
編集部
“想定外”のもんじゅ勧告を取材して──地元の現実と国家政策の両面をとらえる
柴田 裕介/青木 伸方(福井)
【2015年マスコミ関係判例回顧】
警察発表への過剰な依存に警鐘──謝罪広告をめぐる動向も要注意
宍戸 常寿(東大)
連 載
〔世界メディア事情〕(中国) お手盛りのインターネット大会──共産党の管理を賛美
山田 周平(日経)
〔ザ・ショット〕 エミューとバッタリ──連写避け一瞬をとらえる
宮崎 浩治(上毛)
〔困ったことば〕 立ち上げる──IT時代とともに定着?
波多野寿生(神奈川)
〔特派員の日常から〕(シドニー)豪社会を揺さぶる「爆買い」──多文化主義に試練
新井 佳文(時事)
〔大震災を風化させないために〕(第24回) 先人の教訓を学び伝える──県民の防災意識を高めるために
井上 吉博(岐阜)
〔前線記者〕 県民の「なぜ?」に答えたい──オスプレイ配備計画問題を取材して
大鋸 宏信(佐賀)
〔わが支局 わが日々〕(夕刊デイリー・高千穂支局) 自然の恵み豊かな町
嬉野 渉
〔メディアスコープ〕 販売収入が広告収入上回る──WAN―IFRA報告書から
編集部
随想
古里の学校は今……
野口 純(岩手日報)
伊勢神宮での祈願
小林 卓永(夕刊三重)
B級グルメ徒然歩記
大村 芳徳(テレビ大阪)
〔データ&リサーチ〕 ①日刊紙の都道府県別発行部数と普及度(2015年)
②第52回全国新聞販売所従業員総数調査(2015年)
ブックレビュー
新聞日誌(2015年12月)