2010年 7月6日
育児支援、地域の輪求めて

岩手日日「子供に優る宝なし」

子育ての悩みは、いつの時代もつきない。まして今は少子高齢化、核家族化、女性の社会進出など育児を取り巻く環境の変化が大きい。そんな中で、若い母親たちはどんな悩みや不安を抱えているのか。地域や行政はどんな支援を行っているのか。実態を伝え、ともに考えようという1面企画を新年から続けている。

「子育てサークル」(1月5回)は、母親同士が情報交換し子供たちが一緒に遊べる貴重な場。岩手県南部各地のサークルを訪ね、交流の様子や母親たちの要望を伝えた。遊び場の整備や行政のサポートを望む声が多い。

続いて「支え合い」(2月4回)。コンサートや演劇を楽しみたい母親のためのホールでの託児サービス、小さい子供とゆっくり食事できる子育てレストラン、ベテラン世代が子供を預かるファミリーサポートセンター、出産直後の母親を支援する産後サポーター派遣事業などを取り上げた。 

「保育・就労支援」(3月5回)は、保育支援に取り組む事業所を紹介。敷地に保育園を設置し残業に応じて保育延長もする会社。出産で退職する看護師を減らそうと保育所を開設した病院。自由に遊べる「キッズルーム」や「かけっこ体育館」を作った企業もある。

「家族で出掛けよう」(4月6回)では連休に親子で楽しめるスポットを紹介。「悩み・不安・希望」(6月5回)では、「子育ていわてケータイサイト」などに寄せられた相談や専門家のアドバイスを掲載した。このあとも子供手当や行政の施策などを取り上げていく。

「当事者たちの声を聞き、読んだ人に考えてもらう。そんな地域の輪を作りたい。テーマは手探りだが『子供は宝』が共通認識」と那須照市・報道部長。清水祐喜、横島正紀、後藤秀明、本多秀行、千葉順子記者のほか数人が担当。(審査室)

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