ロシアのウクライナ侵攻は「メディアへの戦争」 IPI
国際新聞編集者協会(IPI)は2月14日、ロシアのウクライナ侵攻以来、両国で記者への暴力や検閲、逮捕などの報道の自由侵害が910件あったと発表した。80%はロシア軍・当局によるもので、「プーチン大統領によるウクライナ侵攻はメディアに対する戦争でもある」と強調した。
IPIのデータベースによると、ウクライナでは少なくとも記者10人が取材中に死亡し、身の安全を脅かす攻撃や脅威は100件以上に上る。一方、ロシアでは戦争関連の容疑での逮捕(刑事訴追を含む)が160件、ニュースサイトの閉鎖が187件あり、報道の自由侵害は610件に達した。
IPIは昨年2月24日にウクライナ侵攻が始まって以来、両国における報道の自由侵害事例を監視してきた。フラン・マロエビッチ専務理事は「データはプーチンの対メディア戦争の残虐性と、独立した立場で戦争を報じる多くの記者が危険にさらされていることを浮き彫りにしている。IPIはウクライナの勇敢な仲間とロシアの独立メディアを支援する」と述べた。
https://ipi.media/data-analysis-putins-war-against-ukraine-is-also-a-war-against-the-media/
(2023年2月17日)